スリランカに地方料理はないのだろうか?
南と北で食文化の違いは?
今まで旅行をした国々、そして日本も、気候風土の違いによる地方料理が面白く、興味をそそられてきた。
料理教室の先生やマイケルさんに聞いてみたところ、特に違いがないと言う。
小さな島だから、自然環境も大きくは変わらないからと。
唯一、古くにインドから移住してきたタミル人が多く住む北端のジャフナだけは独自の料理があるのだそう。
南インド料理に近いものとのことで、気になる。
コロンボで食べられるジャフナ料理の店を検索。
カフェや小さな料理屋でジャフナ料理を出すところがあるようなのだが、情報が十分でない。
確実なところではRenukaホテル内のレストラン、Palmyrahでジャフナ料理も食べられると聞き、予約をした。
スターターはパパドとラッサム。
お!インドだねえ。
ずいぶんと濃ゆいラッサム。
黒胡椒スープという通り、ビシっと黒胡椒が効いていて濃度がある。
今まで食べたラッサムの中でも最濃。
それがジャフナ式なのか、この店式なのかは不明。
メニューにはスリランカ料理もあるので、お店の人に聞きながらジャフナ料理のみ選んでオーダー。
Odiyal Koolというスープ。
魚介出汁にOdiyalというパルマイラ(パルミラ)ヤシの粉とスパイスを合わせたもの。
蟹、海老やイカ、魚とインゲンなどの野菜、米も入ってブイヤベースのようなスープ。
みっちり甲殻出汁で、南ヨーロッパ料理と言われても納得するような風味。
Koli Paal Poriyal。
鶏肉と飴色タマネギのスパイス煮のような。
知っているポリヤルとずいぶんと違うな。
海老入りのEgg Rulang。
刻んだ海老の入った入り卵。
これにバスマティライスというのでは、なんだか物足りない。
メニューの中でジャフナ料理は少ないのだ。
詳しそうなお店の人にジャフナのピックルやサンボル的なものがないかを聞く。
で、持ってきてくれたのが、Ash Plantain Sambol。
青バナナのようなプランテーンとタマネギのサンボル。
ジャフナ料理の何たるかを知ることはできず。
もっと色々なジャフナ料理を食べてみたかったなあ。
ただ、スリランカ料理と違うということは分かった。
そして、我々が知る限りの南インド料理とも。
南インド料理に精通した人の意見も聞きたいところ。
スリランカは2009年まで内戦があり、ジャフナはまさにそのホットスポットだった場所。
未だにタミルの人たちに対するわだかまりはあるとも聞く。
本気のジャフナ料理を食べるには、やはりジャフナに行かないと難しいのだろう。
ジャフナなには無関係ながら、他では見かけなかったので思わず頼んだジャガリホッパー。
溶けたジャガリが蜜になって、これはデザートだね。
帰る頃には年末の食事会なのか、着飾った団体客で満席。
で、外に出るとまたもや大雨。
ホテルまで徒歩圏内なのだが、Uberを頼る。
来た車はまたしてもスズキアルト。
最後の晩で、飲み干しました。
この1本には大変お世話になりました。
寝る前の薫り高い1杯は、その日の満足度を底上げしてくれる。
持ってきてくれた友達に感謝を。