コロンボの下町、ペター地区も散策してみよう。
レッド・モスク近くで車を降り、数時間後に待ち合わせる。
通称レッド・モスク、正式にはジャミ・ウル・アルファ・モスク。
靴を預けて(帰りにいくらか支払う)、中に入る。
が、本気の祈りの場なので、立ち入りはエントランス部分のみ。
異教徒が入る必要はないように思う。
外から見るのと変わらない。
旧市街はいかにも下町なザワザワとした猥雑さがありつつも、デリーの旧市街ほどの混沌や混雑はなく、ゴミも少なく、歩きやすい。
やはり同じ通りに同じものを商う店が集まっている。
手芸をやる人なら狂喜しそうなパーツを売る通りもあったが、我々は用がない。
スリランカらしいと感じられるものは見つからず、期待していたクレイポットもなく。
料理器具屋ではアルミの鍋に興味をそそられたが、買うには至らず。
ダッチミュージアムに行くと、閉館日ではないはずなのにドアが半分閉まっていて、人気がない。
覘くと、入口で座ってだらけていた兄さんたちが、どうぞ入って!と。
全く管理されていない廃墟。
ミュージアムと呼ぶには酷過ぎる。
ガイド本を見ると、入場料が記載されていたが、特に何も言われず払わなかった。
そりゃそうだ。金を取れる代物ではない。
困ったな。
待ち合わせ時間まで相当あるけど、見るモノがない。
フォート駅も見てみるか。
とはいえ、ホームには切符を持った人しか入れず。
戻ってぶらつく。
そうだ、ペターマーケットに行ってみよう。
マーケットの周りは、卸問屋らしき商店が並ぶ。
もちろん干し魚屋もある。
屋根つきのペターマーケット。
生鮮食料品や調味料が売られ、賑わっている。
スリランカでは細かいパウダー状のチリと粗く刻んだチリフレークとの両方を使う。
料理教室の時にチリパウダーが香り高くて辛さがそれほどでもなく、欲しいと思っていた。
干し魚を料理に活かしているのは、マレー商人のルート上にあったからだという。
具がシンプルで調理時間が短いのは、モルジブフィッシュを使うことで旨みを加えられているから。
野菜も果物も勢いがある。
マーケットの近くに庶民的なショッピングセンターがあった。
年末の買い物でごったがえしている。
カラフルなプラスチック製品を売る店はコロンボに来る前に通った小さな町でもよく見かけた。
年末商戦。
さて、お茶をするような店もなく、もうこの地区にいても仕方がない。
待ち合わせ時間よりずいぶんと早いけど、マイケルさんに迎えに来てもらおう。
暑さにも疲れてしまったので、綺麗な都会に行こうとアーケード・インディベンデンス・スクエアへ。
洒落たショッピングモール。
通路では、結婚写真撮影中。
こちらの女性は濃い化粧が似合う。
しかし、コロンボのショッピングモールはどこも同じような店が入っていて、しかもそれが我々の好みと合わない。
トミー・ヒルフィガーとかスリランカで見ないし。
入っている地元高級ブティックはパーティ仕様なドレスばかり。
有名なオデールはいかにも土産モノな象マグカップや象Tシャツで、それ、東京のアジア雑貨屋で売ってっから。
喉が渇いたので、とりあえずお茶しましょう。
ディルマのティールーム。
マナオのような柑橘がごっそり入ったアイスティが美味しい。
インドでは避けていた氷入りドリンクも、スリランカでは安心して飲んでいた。
実際、腹を下すことは全くなかった。
最初に頼んだアイスのフレーバーがすべて溶けてしまったとかで、別のを。
でもこれも溶けかかっているよ…。