タイで最後の晩餐はプチホテルの中にあるイサーン小皿料理。
この日の夜中に出発なので、夕ご飯をゆったりと食べる時間がある。
日曜日なうえ年末で休みな店が多い中、隊長が色々と考えて選んでくれたのは、最後を締めくくるのにふさわしい店だった。
とにかく趣味がいい。
だからといって堅苦しさはなく、そのセンスにほっとしてしまうような。
レストランの厨房には屋台が。
まずは珍しいビアラオで乾杯。
ハーブ野菜盛りも洒落てるね。
さて、何を食べようか。
メニューが多いので、選ぶのに時間がかかる。
小皿だって言うし、気になるものを片っ端から頼めばいいんじゃない?
屋台は飾りでなく、ソムタムを作ったりと活躍。
ああ、この設えの素敵さをちゃんと写真に写せないのが悲しい。
まずはガイヤーン。
焦げた風味の活かし方、ソースのまろやかさ。
青マンゴーのタム、蟹入り。
生臭さが全くない。
スップノーマイ。
メンマみたいなタケノコ。
プラーラが程よく、旨味になっている。
フワッフワのトートマンクン。
と、この辺りで気づいた。
皿が小皿なだけで、量は普通にある。
スイートチリの自家製がまた旨い。
ちゃんと甘いのにさらり。
この店の皿を見て、タイで初めて陶器の皿を欲しいと思った。
青の色や愛嬌のある柄が好みだ。
みんなで盛り上がり、この皿を取扱い店の捜索は隊長に託された。
ナマズのヤム。
やわやわなと繊細なナマズと、レモングラスやパクチーファランのシャキっとした歯ごたえのコントラスト。
サイクロークイサーン。
皮がブチンっ!と弾力があり、肉の旨味、シャクシャクとしたキレの良い脂身の美味しさ。
腸詰における皮の重要さを痛感したね。
最高のサイクロークイサーンだ。
カエル肉のイサーンスープでほっこり。
ディルが必ず入るのだそう。
もやしたっぷりなラオス風ラープ。
ナンプラーが少なめでマナオが多い。
酸味がキリっと。
たまらずワインをオーダー。
割高だけど、最後の晩餐だもの。
ダ・ヴィンチ、ピノ・グリージョ。
サイクロークイサーンは、タイの生姜、タイのニンニク、ピーナッツ、ピッキーヌと一緒に口に入れるのが美味しいのだ。
サイウアは、やはりチェンマイの市場のが最高だった。
2本目はシチリアなのに細長いボトルの。
レガレアーリ、ビアンコ。
そういえば食べてないねと、ガパオ。
タイ人用の辛さでお願いしたけど、控えめにしてくれた様子。
しかし、バランスが良いなあ。
ここのカオニャオは炊き加減水加減完璧で、素晴らしく美味しかった。
ナンムリックヌム。
フレッシュ!
添えられたケープムーがサクッカリッと軽くてクリーン、でも獣が後からひっそりと香るのが旨味。
野菜は茹でてあるのだが、もともとの甘さが強い。
最後にこの店で、本当に正解だった。
良い素材を使った料理でおさらいをさせてもらった。
これまでこの旅で味わってきたものと比べながら語り合うのが、どんなに楽しかったか。
カオニャオマムアンを頼んだら、隊長のメッセージカード付き。
泣かす…。
それにつけてもこのマンゴーの甘さ!
宮崎産じゃないよね?
黒いもち米と。
芯のない均一な歯ごたえの黒タピオカののったかき氷。
このコンデンスミルクの質の高さ。
せっかくだから、いっておきましょう。
自家製マンゴーシロップのかき氷は、氷がミルクの氷だから、とけても水っぽくならない。
次回は必ず、1泊はここに泊まりたい。
駅から離れていて、場所的には不便だけど。
ああ、最後までずっと美味しかった。
隊長と、一緒に食いしん坊旅してくれた友達に感謝でございます。
タイ、また来ますよ!