ほんのり二日酔いな朝食は、ドンムアン空港の粥屋。
3人で1つのピータン粥をすする。
タオチオダレを入れて食べると悪くない。
某Vジンをパクったビジュアルのエアアジアでチェンマイ空港着。
荷物を預ける場合、事前に申請していないと料金が発生する。
念のため売店で缶ビールを買い、空港からタクシーで直接昼食へ向かう。
空港からも中心地からも離れた大通り沿いにある地元北部料理のレストラン。
フアンチャイヨーンはmay先生がオススメしてくださった店。
古い建物を再利用していて、外観的にも盛り上げる。
不便な場所でも人気であるらしく、駐車場にはたくさんの車が。
しかし、これはなんですかね?
この後に行ったチェンマイ旧市街の中にも古い建物が点在していたな。
奥は地元手工芸品やアーティストの作品のギャラリー。
だからあの置物?
別の街に来た実感が湧く。
レストランはほぼ満席。
周りの食べているものが気になる。
一角ではハーブや野菜が取り放題。
料理のつけ合わせになる。
つけ合わせハーブは一般的であるそう。
料理との相性を試すのが面白い。
ドクダミなどの渋みや苦味の強いものも、合わせる料理によってそれが消え、最後にほんのりと口中を爽やかにするお茶のような香りを残したりする。
ぴったりの組み合わせを見つけた時は、うれしいものだ。
メニュー用紙は自分で記入するシステム。
タイ語なので、隊長頼み。
ここはアルコールを置いていない。
ビールを買ってきてよかった。
とはいえ1缶ずつなので、特製ジュースを頼む。
グリーンのジンジャー&パンダンリーフと、茶色のタマリンド。
タイのお菓子の緑色は、このパンダンリーフで着けられているとのこと。
今まで食べてきたタイ料理と、ちょっと趣が異なる。
北部ではココナッツミルクを料理にほとんど使わないそうだ。
ヤムに添えられたカリカリの豚皮揚げ、ケープムーは、北部では脂なしの細いのと、脂付きの丸いのと2種類あるという。
野菜のディップというかヤムというか。
生の青梗菜のような青菜の細切りをタレやニンニクチップ(?ホムデンチップ?)と和えてある。
辛いのだけど爽やか。
魚のラープ。
しっとりした鰹節のような、ツナのような。
油っこさがなく、塩気が控えめなのは、この店の料理の特徴かもしれない。
野菜やハーブやスパイスの香りがしっかりとしていて、バランスよく組み合わされてもいるから、そう感じるのだろうか。
または、塩や油が少なくて済むのかも。
ネームの卵とじ。
煎ったピーナッツが添えられている。
鶏のカレー蒸し。
汁が透明。飲める。
たくさんのスパイスを使ったと想像される奥深さ。
パックパンという小さな花の付いた菜と豚肉のスープ。
パックパンはモロヘイヤのような粘り気が少しあり、土っぽい風味。
茄子のディップ。
ミントと卵を混ぜて食べる。
茄子の甘味の後に、フレッシュな唐辛子の鮮烈な辛さ。
ここで食べた玄米のもち米にハマった。
その後、他の店でも頼もうとしたが、玄米があったのはここだけだった。
黒く焼いたような唐辛子を合間につまめということか?
サイウア。
ここのは野菜が多く、フワフワとやわらかい。
もち米食べ比べ。
玄米の香ばしさがやはり好きだ。
とはいえ、白い玄米も炊き加減や使っている米によって味や手で丸めた時の粘り具合が違っていて面白い。
隣のテーブルで頼んでいたのが気になって、隊長が聞き、オーダーしたのがゲーンホッという温かいカレー風味の煮込みのようなもの。
元々は残り物のごった煮だったそうで、インゲン、タケノコ、豚角煮、セロリ、ピーナッツ、春雨、豚皮、パクチー、唐辛子、生姜など、色々な具が入っている。
八角の香りもする。
個性的なレストランだった。
どの料理がというより、すべての料理に共通するクリーンさが心に残っている。
他では食べられないだろうし、チェンマイに来ることがあったら、必ず寄りたいと思う。
タクシーを頼むと、どれだけ待っても来ないからと店の人が送ってくれた。
チェンマイのホテルで車をチャーターして来るのが最適だろう。