チェンマイが載っているということで買ったガイドブックをバンコクに忘れてきた。
ホテルでオススメの寺を聞き、自転車でいくつか巡ってみることにする。
ちょうど近くにワットチェディルアンなる最も見るべき寺があるというから、まずはそこへ。
寺があるが、なんか小さい。
こじんまりとしているが、街が小さいからだろうか?
いや、これではないだろう。
気を取り直してチャリチャリと進む。
あ、これはなかなか大きいぞ。
巨大なドラもあるし、他の観光客もいる。
大仏の頭も。
説明書きのある塔まで出たら、重要そうじゃないか。
カラフルでかわいい橋で写真を取ったり、
蓮池を眺めたり。
でもまあね。
こんなもんなのかね。
いやいや、古都チェンマイの寺はまだまだ実力があるはず。
旧市街から出たところにあるという大きな寺はあそこじゃないか?
しかし入口がずいぶんと奥まったところにある。
車にビービー鳴らされ、罵倒を浴びながら大きな道を逆走。
なかなか神々しい。
が、観光客が全くいないし、我々の登場にお坊さんたちが驚いた顔をしておられる。
それもそのはず、思っていたのとは対角線上に完全に真逆のところにいたのだ。
チェンマイ通の人に薦められた店の前を通りかかって気づいた。
我々が今まで見てきたのはいったい…。
チェンマイの道は曲がりくねっていている。
ホテルでもらった地図はそれをまっすぐに、2本のつながらない道を1本の道として描き、碁盤の目のように記していた。
信用することなかれ。
チェンマイの地図や情報なら、地元北部情報誌のちゃ~おが使える。
真中に挟まれた地図は信用でき、必要な店のほとんどが記載されている。
小ネタ情報も読みごたえがある。
脱力後、「寺はもうよくね?どこもこの延長線上だよね?」という意見で一致。
では、地元民芸でも探るかね。
と、少数民族の織物を揃えているというヌサラーに来てみた。
建物は趣があるが、売っているものはマーケティングが入っていてファンシー。
これじゃない感がものすごい。
懲りずにアンティークを扱っているという店など、いくつかの店を見て回ったが、どこも日本のアジア雑貨屋の支店かと思う品揃え。
自分たちにはやっぱり食しかないね、という結論に達する。