とにかく食べ続けたこの旅は、隊長のタイ語力と食に関する探究心と知識なくしてはありえなかった。
市場に行けば、見慣れない食材も調味料も、それが何でどうやって食べるのかを説明してくれる。
乗車拒否上等のタクシーの交渉も、道案内も引き受け、一緒でないと絶対に行けない地元民オンリーエリアの路地裏すぎる屋台から、洒落のめしているレストランまで、幅広く連れて行ってくれ、メニューの解説も、地方的特色や背景まで丁寧にしてくれた。
おかげさまで、タイ料理というものを少しは理解できた気がする。
何度ありがとうと言っても、言い過ぎることがないほどお世話になった。
そして、ご一緒した友達も私もタイが初めてでないというのも良かった。
どちらも同じくらい観光やおしゃれショッピングに頓着しなかったのは奇跡的な組み合わせだ。
1週間、当たり前のように、ただひたすらに食べて飲んで、たまにマッサージをしてということに何の疑問も抱かず、ストレスなく険悪にもならず。
いやはや、何に重点を置くかがはっきりしていて、メンバー全員でそれを共有しているということは、旅をするうえで大切なことなのですな。
素晴らしく充実して楽しい旅でありました。
お2人に心からの感謝を。
旅行中に2人が紹介してくれて食事をご一緒した方々がまた、食べ物への並々ならぬ執着を持つ人揃い。
ところで、タイの酒税はべらぼうに高くて、ワインの値段は日本の3倍ほど。
というわけで、一緒に飲む分も含め、日本から持って行きましたよ。
行きのスーツケースの中身はほぼ酒。