「イスラム系タイ料理を食べましょう」と隊長が次に連れてきてくれたのが、海老のアヒージョ屋台から徒歩圏内のア・イーサッ・ロッディなる店。
そそる面構え。
美味しそうなものが並んだ通路を通りながら、
隊長が料理たちの説明をしてくれ、
食べたいものが決まっていく。
通路の先は、広くて雑多な食堂。
いいねえ。
不統一に色とりどりなプラスチック製品が並んだ空間に、気分があがる。
ターメリックの色、シナモンやクローブ、カルダモンなどが組み合わさった複雑な香り。
いわゆるタイ料理ではない。
タイでも、南ではこういう料理を食べるのだそうだ。
カオモックヌア。
牛肉のスパイス煮込みで、前にティッチャイタイフードで習ったメニュー。
帰ったら復習しよう。
パクチー、ミント、酢、砂糖、唐辛子のソースが好き。
カオモックガイは鶏肉版。
これもタイ料理なんだな。
タイは人種や宗教、文化がまぜこぜな国で、歩いていても色々な顔の人がいる。
古い建物の様式も均一ではない。
料理も同じく。
さらに地方によっても異なるし、その振れ幅が大きい。
そう知ることができたのは、この旅行で得た最大の収穫。
タイ料理の世界がぐっと広がった。
マナオの効いた牛テールスープ。
牛のサテ。
全体として、ちょっと甘めの味付けが特徴なのかな?
辛さと甘さのバランスが、食べなれたタイ料理とは違う気がする。
つけ合わせの野菜やハーブにも注目すべし。
でっかい鍋で作られるビリヤニ。
適当そうに作るのに、なんでこんなに旨いかね。
と、この旅行中に何度思ったことか。
ご一緒した方々が持ち込んでくださったもう1本のワインが、レバノン産。
シャトー・ミュザール。
素晴らしきシンクロニシティ。
料理に合わせたかのよう。
とはいえ、この店はイスラム系ゆえアルコールを扱っていない。
ひっそりといただこう。
鶏のマタバ。
卵と青菜を合わせてパイ包み。
テンションだだ上がり。