ここの朝食も最後か。
毎日新しいインドの炭水化物に出会わせてくれた。
この日は、セモリナ粉のような粒々のMillet Upma、レッドライスのピラフのようなPoha、緑豆のパンケーキPesarathu。
揚げ生地に具の入ったRadhabhalobiも。
マネージャーにサンバルが美味しかったことを伝えると、シェフに聞いてレシピをメールしてくれると言う。
数日後、本当にレシピが送られてきた。
クリスマスパーティやチェックアウト時に撮った写真もレセプションからメールで送られてきたし、さすが陛下がお泊りになっただけあって、きちんとしている。
Taj Coromandel、またチェンナイに来ることがあったら、ここに泊まりたいものだ。
ホテルの車で空港へ。
チェンナイ空港では、これといってやることがない。
インドの色々な言葉で表示される掲示板が興味深いくらい。
機内のベジミールは、香味野菜たっぷりのスパイシーなトマトソースと、ギーで焼かれたパン。
フワフワのパンがなかなか美味しい。
ノンベジはソースにチキンが隠れているのが違いのようだ。
頼んでおいた車でホテルへ。
前半デリー滞在時と同じ現地旅行会社に手配を頼んだが、違うドライバー。
ホテルはだんだんと格が上がるように選んだ。
ロビーも豪華だ。
ツインの部屋が空いていなかったのが残念。
ブランケットを2枚用意してもらうことにする。
バスルームの下水も臭わない。
シャングリラは建物が古すぎるのかもしれない。
外で待っていた車でオールドデリーへ。
午後で渋滞があるし、道も狭いから目的地まではいけない。
近くで車を降り、連絡をして同じ場所に迎えに来てもらうことにする。
オールドデリーはニューデリーとは全く異なる。
イスラム寺院が近いから、イスラム教徒の帽子をかぶった人が多い。
山羊肉屋。
マトンと書いてあっても山羊肉のことが多いというからね。
ジャマーマスジットに面した大通りを入り、小道を左に。
曲がるところはわかり難いということで、写真をアップしている人のブログを見ながらシュミレーションをした。
その甲斐あって、スムーズに到着。
有名な老舗ムガール料理店カリム・ホテルの本店だ。
路地の開けたところの四方がこの店。
15:30くらいだというのに、まだまだ行列ができていて、ひっきりなしに客がやってくる。
ニューデリーにも支店があるとドライバーは言っていたが、そんなことはわかっている。
本店で食べてみるということが大事なのだ。
それに、本店が味・風情共に一番だと色々なところで読んだ。
相席でぎゅうぎゅうに詰められて、長居をするような店ではないので、少人数であればそんなに待たない。
スタッフの役割分担がはっきりとしていて、スムーズ。
オーダーを聞く人は相席のどの客が先に並んでいたかを把握していて、順に聞いていく。
メモも取らずに間違えない。
プロだ。
赤タマネギにレモンを絞ったのをつまんでいると、料理はいっぺんに出てくる。
相席だから、料理の置き場に困る。
そういえばサグカレーを食べていないねということで、サグチキン。
骨付きチキン入り。
下調べで食べるべきメニューとされていたマトンコールマー。
油がたっぷりと浮いているのに、サラりとしてシャープ。
コクはあるが重さを感じない。
これがピュアギーか。
ナンも食べていないねということで、ナン。
小麦の香りが濃い。
ホッカホカに焼けたロティも回って来たので、それも追加。
ナンはロティの7倍くらいの値段で、皆ロティを食べている。
シークケバブも肉肉しくて旨い。
ここは厨房ですね。
せっかく体験するなら、やはり本店ですよ。
619.89ルピー。
人やリキシャーや車や自転車やバイクをすり抜けるようにして、オールドデリーを進む。
ここもチェンナイの旧市街と同様で、同じ商いをする店が集まっているようだ。
お菓子屋。
売るだけじゃなく、作ってもいる。
ここで立てかけてある盆を売ってもらえばよかったと、今もずっと後悔している。
電線の樹海。
これがずーっと続く。
ワイルド度はチェンナイのジョージ・タウンのほうが高い。
冬のデリーは気温が低く、乾燥しているからかもしれないが。
ただただ人が多い。
タンドール。
昔ながらの窯で焼くパン工房もあった。
大量に料理屋があるのだが、やっていけるのだろうか?
料理屋の前で座って列をなしていた人々は、配給を待っているのか?
少し広めの通りに出た。
靴屋街。
スパイス屋街まで来たが、あらゆるものが過剰で選ぶことができない。
何より、かき分けるようにして歩くのに疲れてしまった。
インド料理にそこまで精通していないし、家には使いきれていないスパイスがある。
どこかもっと落ち着いた店でスパイスミックスでも買うのが、自分には丁度良いのだろう。
こういう喧騒は嫌いじゃない。
デリーにまた来ることがあったら、オールドデリーをゆっくりと散策したいとも思う。
でもそのためには、午前中に来る必要がありそうだ。
道幅の広いチャンドニーチョークでも、人や車やリキシャーでぎっしりで、なかなか前に進めない。
道で商いをしている人や、突然入ってくる車を避けながら無言で歩き続け、やっと待ち合わせ場所に辿り着き連絡を入れる。
ドライバーは「停めるところがなくて、4時間で400ルピーもかかった!」と言うが、知ったことか。
だから私たち、どっか他で時間を潰してろって言ったよね。