すっかり慣れたオートリキシャ―でTナガル近くのムルガン・イドリー・ショップにやってきた。
チェンナイを中心に多店舗展開するベジ南インド料理のチェーン店。
満員御礼。
相席で座ると、バナナリーフがやってきて、その上にチャトニー各種。
バケツのようなものから盛られ、お代わりもできる。
他の店では最初からスプーンが出てきたが、ここでは皆、手食。
手に匂いが付くのが苦手なので、日本から持参したマイスプーンを使うことにする。
スパイスで香りづけされたパニールを包んだ、しっとり目なドーサ。
ここのは特に醗酵の酸味がくっきりとある。
サンバルは葉を成形して干して作った器に盛られる。
これ、売っているのを見かけたら、某タイ料理マスター用に買いたかったんだけど、出会わなかった。
東京で売っていたりして。
それにしても、手食の場合、どうやって汁ものをすくうのだろう?
同じドーサでも、ギードーサはパリッパリ。
外側はギーで揚げたようになっている。
やっぱり本場のドーサは格別だなあ。
相席したご夫婦に習って、コーヒーを。
熱っ熱のを平たいのに移し、さらにカップに移して冷まして飲む。
インド人ご夫婦の奥さんは日本に行ったことがあると、話しかけてくれた。
横浜に姉妹が住んでいるのだそうだ。
神経質そうに細くて、ついばむように食事をしていた。
左手は身体にまわして微動だにせず、右手だけで器用にドーサをちぎる。
対象的におおらかそうな旦那さんは、店員が揚げたてをバットに入れて回っているパコラも取って食べる。
2人でコーヒーフロートのようなデザートをシェアしていた。
奥さん、脂っこいものは食べなくても、甘いものはいくのか。
「ケララにはいく?」と聞かれたが、今回の旅では予定に入っていない。
インドは大きいから。
チェンナイでは、度々ケララを薦められた。
次回ですな。
で、また来たナリー。
3階(日本の4階)まであるのだけど、そういえば上の階を見ていないよねと。
この間は地味なのしか買わなかったから、もっとインドっぽい派手な色のを買いたいかもとも。
そしてまたナリー沼にはまる。
最上階はウェディングサリー、他の階は素朴なタッチのプリントが施されたシルクサリー、シャツ用生地など。
数時間かけて全階を回り、行ったり来たり。
シルクストールと、結局また地味なベンガルコットンのサリーを買う。
ドーティコーナーのおじさんに「また来たね」と言われながら、隣のインドタオルコーナーでまとめ買い。
ご一緒した方は、さらにたんまりとお買い上げされておりました。
満足してオートリキシャ―に乗り、ジョージ・タウンと呼ばれる旧市街へ。
コロニアル風の建物がある。
バザールになっているというから、散策してみよう。
あれ?
けっこう荒んでますね。
ちょっと違うかもしれない。
大通りに戻り、進んでみよう。
活気があるエリアまで。
同じものを扱う店が1つの通りに密集している。
ここは紙モノ通り。
他に自転車屋通りとか、ジュエリー通りとか。
前はバスステーションで、混雑している。
道には、商売をしている人もいれば、住んでいる人もいる。
裸んぼうの幼児とその家族が、リビングのように道で寛いでいたり。
でも、それは他の国にもあることだ。
欧米でも、日本でも。
インドの旧市街は、ちょっとゴミが多いかなというくらい。
人はすごく多い。
ここは花とフルーツの通りだね。
通ってみよう。
蓮の花?
明るいバナナ売りの兄ちゃんは、友達の髪に花を刺し、一緒に写真に納まった。
カレーリーフなどのハーブ。
奥に進むにつれ、花の下処理をする工房が増え、客が減って歩きやすくなる。
額に付ける粉染料などを売るやる気のない店。
インドに来て、初めて見た猫。
犬たちはそこらじゅうに。
バナナリーフ屋。
売り物とゴミとの境目がファジー。
スーパーマン的カラーリング。
間口の小さい店が並ぶ。
ナッツとスパイスを売る店が並ぶ、少し広い通り。
大き目の店に入ってみる。
これといって買うものはないのだけど。
夕方の混雑で身動きが取れなくなってきたので、オートリキシャ―を捕まえて、本格的に動けなくなる前にホテルへ帰る。