2016/01/09

Jacob's Kitchen : インド4日目(チェンナイ)

デリーの空港で買ったワイン2本は、ホテルに到着してタクシーを降りる際に割ってしまった。
あまりにショックで呆然としていたら、ポーターのおじさんにまで「ワイン、残念でしたね、マダム」と同情された。

取り戻すべく、ドライバー君にワインショップに連れて行ってくれるようお願いする。
インターナショナルかインドかと聞くので、インドと答えた。

で、連れてきてくれたのが、ここ。

建物の駐車場の奥にあるバー。
右の通路の奥に入口がある。
どう見ても闇のヤツ。
しかし今考えると、よく入って行ったよな。
カツアゲに会ってもおかしくない雰囲気。ああ、酒欲。

ワインはなくて、あるのはビールだけ。
インターナショナルって、答えるのが正解だったんですかね?
仕方なくキングフィッシャーの大瓶を買って、ホテルへ。

ホテルに戻り、買ってきたビールを飲んで一息。
夕食は近所で済ませたいねえ。
そういう時、頼りになるのがzomato。
徒歩圏内でいい店あったはず。

で、大通りから外れた道の、さらに路地の奥。

その2階にある店、Jacob's Kitchenへ。

ゆるいなあ。

やはり他の客が入り始めるのは21:00以降。

ここは南インドの色々な州の料理を出すそうな。
せっかくだから、チェンマイにいたら他では出会えなさそうなものを。

スープはベジのMurungaikkai Soup。
ドラムスティック入りで、柑橘の酸味とキリっとした辛さがある。
Kongunadというところ料理だそうだ。

これで、食欲が増進された。
ラッサムにしても、南インドの最初に食べるスープにはそういう効果がある。

アラカルトで色々と。
やはり酒の取り扱いはない。

皿にはバナナリーフ。南ですなあ。

Original Mutton Sukka。
たくさんあるマトン・スッカのレシピの中で、マドライのオリジナルのものだそうだ。

シナモンが嫌味のない範囲で主張するドライなマトンカレー。

パロータ好きなもので。
Egg Kothu Parotta。

パロータを刻んで、卵と一緒に煎ったような。
Kothuというのは刻むという意味か?

グレーヴィーはMurungal Vazhaipoo Kulambu。
ドラムスティックとバナナの花のココナッツミルク入りベジタリアンカレー。
Vazhaipooというのがバナナの花を指すようだ。

ドラムスティックがたっぷり。
育ちすぎたオクラのようで、歯でしごき、筋を除きながら中のトロリとした部分だけを食べる。
シャクシャクした歯ごたえがバナナの花か?

ライタも加えて、全てをよく混ぜながら食べる。

帰り道、屋台が賑わっている。

タクシー運転手さんが集まる食堂が美味しいように、オートリキシャ―が休憩しているこの屋台たちもイケているのかもしれない。

こちらはチャイと、甘そうなもの。

これはラバドーサかな?
シャバシャバの生地を丸く広げて、膨らんできたところを押してひっくり返して、ギーや水をかけて焼いて。
奥ではパロータらしきものを練っている。

すごくそそられるけど、お腹を壊しそうでもある。
君子危うきに近寄らず。

海外のこういう屋台で食べることで「本当に現地の味を体験した」と感じていた時代もあったが、それは若かりし頃の話。
そもそも腸内フローラ環境が違うのだ。
武勇伝は必要ない。