ニューヨーク・タイムズの「36 hours in Milan」という動画で見て気になったのが、ウン・ポスト・ア・ミラノ。
2015年のガンベロロッソで3ガンベリを獲得していて、ますます気になる。
場所はミラノの中心地の少し外側。
元農場だったとかで、広い敷地の中に宿泊施設とレストランが同居している。
庭も気持ちよく、子どもたちが元気に遊んでいた。
古い建物をオシャレに転換。
バリバリにやりすぎず、ユルさを残していてラスティックだから、自然と寛げる。
広い店だが、日曜のランチということもあり、子供を含めた団体客で満席だ。
犬がテーブルの横でゆったりと寝そべっていたり。
オープンな空間。
食材もオーガニックや近隣の生産者のものを使っているそうで、ワインもオーガニック。
花の生け方とか選び方とか、脱力した美しさ。
カンパーニュや黒パン、グリッシーニなどを盛り合わせたパン。
リガトーニも自家製だそう。
ぎっしりと詰まっていながら乾麺とは違う歯ごたえで、パスタ自体がすごく美味しい。
ソースはカボチャを使ったヴェジタリアンカルボナーラ。
チーズと、花椒のような辛味のシチリアの胡椒。
ご一緒した方は、トリュフのタリオリーニ。
芳醇な香り。
メインにはピエモンテの処女牛の煮込み。
窯で7時間煮込んだものだそう。
ポレンタとサルサヴェルデ、レモンとオレンジの皮。
こってりとしているのに軽やかでクリーン。するすると食べてしまう。
同じ処女牛のクルード。
乾燥他ジャスカオリーブとアーモンド、赤たまねぎのソース。
様々な歯ごたえの組み合わせ。
添えられた野菜の風味の濃いこと。
食べ散らかした後の姿でさえ雰囲気がある。
素材の良さやそれを尊重した調理の丁寧さにぐっときた。
手の入れ方が程よいと感じる。それはこの施設の活かし方に通じるものだ。
誇りがあり、こういった店をきちんと評価する環境がある。
田舎の話ではなく、ミラノのことだというのがイイじゃないか。
ちょっと不便な場所だけど、ぜひとも再訪したい。
また日曜の昼食で。