立石の次の日、目が覚めたら体中が強張っている。喉も痛い。微熱あり。
市販の風邪薬を飲んで寝たが、次の日も体調は変わらず。
大晦日で、夜に飲み食いをしていると、「なんか無理!」という具合に。
熱は変わらず低いが、辛い。
元旦の朝、これはヤバいと気づく。隔離。そして緊急外来へ。
案の定のインフルエンザ。
予防接種を受けていたから、熱が上がらず、気付くのが遅れた。
とはいえ、おかげで自分で病院に行けたし、軽く済んだ。
物心ついて初めてのインフルエンザ感染。
本当に流行っているのだなあ。
もしまだ予防接種を受けておらず、そして受けられる体質・環境の人には、今すぐ受けることを強く勧めたい。
冬はまだ長い。
というわけで監禁生活明けの落語始め。
その後で浅草まで移動して、並木の藪蕎麦へ。
タイミングよく入れたが、その後すぐに満席。
樽の香る燗酒と蕎麦の実の入った味噌。
これがお屠蘇みたいなもんだ。
しびれる。
焼き海苔を温める箱がいいやねえ。
そして、焼き海苔はわさびを食べるためにあるようなもんだ。
板わさしかり。
まだ松の内だから忙しいのか、ヌキがなかった。
鴨南蛮蕎麦でさらに燗酒。
ここの汁の塩梅が好み。
辛すぎないが十分に濃い。甘くない。
東京の蕎麦だ。
花見の時に浅草姉さんに連れてきてもらって以来、ずっと再訪したかったんだよね。
アサクサ ナカムラヤ。
うっかりして、新酒に燗をつけてもらうという愚行を犯しつつ、へしこ。
紅大根か、地味なへしこが華やぐ。
ハムカツ。
この日の衣はちょっと薄くて頼りなかった。
もっと分厚く歯ごたえがあったように記憶していたけれども。
むしろこちらが秀逸。
ビッグマッシュルームのフリット。
パリっと薄いがしっかりと揚がった衣の中に、汁だく茸。
目から鱗的メニューだったのが、焼きポテサラ。
ポテサラにチーズをのせて焼いただけなのだが、寒い冬には温かいということが大きなプラスになる。
たっぷりのグリーンサラダ。
もう一つ好きだったのが、牡蠣のアヒージョ。
ニンニクも塩も程よく、油と牡蠣のジュースとがちょうど半々。
スープのように飲めてしまうアヒージョは初めて食べた。
ドライなシードルを飲んで、早めに帰宅。
満足に遊んで飲み食いして、帰って風呂に入って、その日中に床に着けるというのが最高なんだ。
そういうお年頃。