2015/01/08

並木藪蕎麦、アサクサ ナカムラヤ

立石の次の日、目が覚めたら体中が強張っている。喉も痛い。微熱あり。
市販の風邪薬を飲んで寝たが、次の日も体調は変わらず。
大晦日で、夜に飲み食いをしていると、「なんか無理!」という具合に。
熱は変わらず低いが、辛い。
元旦の朝、これはヤバいと気づく。隔離。そして緊急外来へ。
案の定のインフルエンザ。
予防接種を受けていたから、熱が上がらず、気付くのが遅れた。
とはいえ、おかげで自分で病院に行けたし、軽く済んだ。
物心ついて初めてのインフルエンザ感染。
本当に流行っているのだなあ。
もしまだ予防接種を受けておらず、そして受けられる体質・環境の人には、今すぐ受けることを強く勧めたい。
冬はまだ長い。

というわけで監禁生活明けの落語始め。
その後で浅草まで移動して、並木の藪蕎麦へ。

タイミングよく入れたが、その後すぐに満席。
樽の香る燗酒と蕎麦の実の入った味噌。

これがお屠蘇みたいなもんだ。
しびれる。

焼き海苔を温める箱がいいやねえ。
そして、焼き海苔はわさびを食べるためにあるようなもんだ。

板わさしかり。

まだ松の内だから忙しいのか、ヌキがなかった。

鴨南蛮蕎麦でさらに燗酒。

ここの汁の塩梅が好み。
辛すぎないが十分に濃い。甘くない。
東京の蕎麦だ。

花見の時に浅草姉さんに連れてきてもらって以来、ずっと再訪したかったんだよね。
アサクサ ナカムラヤ。

うっかりして、新酒に燗をつけてもらうという愚行を犯しつつ、へしこ。
紅大根か、地味なへしこが華やぐ。

ハムカツ。
この日の衣はちょっと薄くて頼りなかった。
もっと分厚く歯ごたえがあったように記憶していたけれども。

むしろこちらが秀逸。
ビッグマッシュルームのフリット。
パリっと薄いがしっかりと揚がった衣の中に、汁だく茸。

目から鱗的メニューだったのが、焼きポテサラ。
ポテサラにチーズをのせて焼いただけなのだが、寒い冬には温かいということが大きなプラスになる。

たっぷりのグリーンサラダ。

もう一つ好きだったのが、牡蠣のアヒージョ。
ニンニクも塩も程よく、油と牡蠣のジュースとがちょうど半々。
スープのように飲めてしまうアヒージョは初めて食べた。

ドライなシードルを飲んで、早めに帰宅。
満足に遊んで飲み食いして、帰って風呂に入って、その日中に床に着けるというのが最高なんだ。
そういうお年頃。