信用しているスローフード協会推薦レストラン本、Osterie d'Italiaでずっと取り上げられているL'Osteria del Trenoが宿から地下鉄1駅の場所にある。
じゃあ、早めの昼食で行ってみよう。
お店のおじちゃんが親切にシステムを説明してくれる。
社食や学食のように、調理場に通じる小窓で希望のメニューを伝えてピックアップする。
料理は作り置きで、注文ごとに取り分けられる。
テーブル係の人たちがどのテーブルに座るかを指示してくれるから、その時に飲み物を注文。
最後にレシートを持って行って、レジで精算する。
人気の店で、カウンターには常に列ができていた。
説明してくれたおじちゃん推薦のカルボナーラ。
前に並んでいた人も頼んでいたし、見渡したら8割くらいの客が食べていた。
でも、ミラノ風でクリームが使われているのか、すごく重い。
パンチェッタもふんだんすぎる。
セルフサービスのパルミジャーノをかけすぎたかもしれない。
皆がたっぷりとかけているし、おじちゃんがわざわざ戻ってきてかけろと言うので、どっさりかけたのが余計だった。
作り置きだから、パスタ(リングイネ)が柔らかい。
途中で辛くなったが、どうにか完食。
皿にはたっぷりとオリーブオイルが残った。
同じくカルボナーラを食べていた隣の男女を見ると、どちらも残ったオイルをパンで拭っていて、皿はピカピカ。
恐るべしイタリア人。
内臓の作りが違う。
前に並んでいた人が薦めてくれたフェンネルのグラタン。
うっかり肉料理にしなくてよかったよ。
フェンネルのやわらかいセロリのような独特の食感のお陰で、スルリと食べられる。
でもこれも、眼を見張るほど美味しいというのではない。
炭酸ミネラルウォーターと1/4の赤ワインを頼んで、13.80ユーロ。
そうか、安いのか。
来ているのは、ここを社食のように利用していそうな人たちがほとんど。
それでいて私のような旅行者にも親切。
店としては好きだけど、また食べたいという料理ではないな。