2015/01/17

Latteria

久しぶりのミラノ出張。
まず思ったのが、この店のこと。

サン・マルコ通りにあるラッテリア。
21:00に宿に着いて、荷物を置いて駆けつけた。
LO22:00だからね。

サービスのお母さんの俺流なデコレーションは相変わらず、というか、さらに濃くなっている。

Crema di fave con cicoriaは乾燥そら豆の粗潰しピュレに、漬物的な酸味のあるチコーリアを添えたもの。

乾燥そら豆のピュレはシチリアでもマッコ・ディ・ファーヴェという名前でよく食べるし、イタリアでは一般的なのだろう。
cicoriaは日本で言うチコリとは別物で、クセのある青菜。
ルーコラもだけど、こういう苦味や酸味のある硬い青菜はオリーブオイルとの相性が良いと思う。

コントルノでなく、セコンドとして記載されているヴェネツィア風カルチョーフィ。
オリーブオイルとレモン汁とニンニクで煮込んだカルチョーフィにイタリアンパセリ。
蕗のようなのは茎かな。
独特の苦味やエグ味が好きで、カルチョーフィの料理がメニューにあると頼んでしまう。

仔牛の脳みそや大麦の料理もメニューに並んでいた。

ここのワインはハウスワインのみ。
1/4で白を。

カスタナッチョ。
特にトスカーナでよく食べられるお菓子で、栗の粉を使う。
硬いプディングのような食感。
これには青い干しぶどうが入り、松の実がのる。
最初は中華料理のような酸味、そしてココアやローズマリーの香り。
アジアっぽいとも思わせる菓子だ。

やっぱり好きだな、ラッテリア。
トスカーナというか、ミラノのあるロンバルディアでなく中部の料理が多いので、オリーブオイル主体で胃にやさしい。
予約はできないし、カードも使えない。
大人数でのテーブルをくっつけてはくれないし、満席の時は立って待つしかない。
本当の馴染み客以外には愛想も良くない。
だからこそ近所の常連さんや、1人客が通いやすい。
お母さんとお父さんが現役である限りは、きっと変わらないだろう。
そういう筋の通ったところが、また好きなんだ。

多分、この出張中にもう一度来る。