また別の友達が旅行の途中でパリに寄るという。
ぜひぜひご飯をご一緒に。
日曜は開いている店が少なく、そして営業しているところは混んでいる。
日本を発つ前にウェブサイト経由で予約をしておいた15区のL'Assietteへ。
初めての店。
前にパピーユで買ったパリのビストロ本(フランス語で読めない)に掲載されていたし、ル・フィガロなどでも高評価。
有名な老舗のビストロを今のシェフが譲り受けたのだそう。
お通しで出てくる切りたてハムが旨い。
先を考えず、むしゃむしゃと食べてしまう。
旨味も塩気も濃いバターと田舎パンも。
グラスのシャンパンの後、Lauraire des Lysのミネルヴォワ。
前菜には野菜のスープ。
この日はカリフラワー。
カリフラワーのスープというと、ブイヨンが勝ってしまっていることが多いが、これはしっかりとカリフラワー。
スペシャリテだというカスレを2人で1つ。
ぐつぐつ。
ここは量が多いと事前調べで知っていたが、予想を裏切らぬボリューム。
が、隣の若者グループの細くて綺麗な女の子たち、前菜とメインを1皿ずつ普通に完食していた。
メインにはクネルなんかを頼んでいたのに。
造りが違う。
白インゲン豆を纏った豚肉、ソーセージ、鶏肉、鴨肉。
濃いなあ。
塩もしっかりと効いている。
でも、上手くバランスが取れていて、重くないのだ。
胸やけを引き起こすようなことがない。
昔からあるベタな料理をアレンジせずに美味しく作るのは手間がかかる。
それを惜しまない実直さを思う。
リキュールがツンっと香るスフレと洋ナシのアイス。
フワッフワで卵ボーロのようなお茶菓子はヴィンテージの缶に入って。
ネオビストロも良いけど、自分がフランスで食べておきたいと思うのは、やはりトラッドな料理なんだな。
ところで、会食で行ったル・シャルドヌ・デ・プレは、可もなく不可もなく、全く印象に残らない店であった。