2014/10/13

ろはん

歩いて夕食の店に向かう。

祇園の京料理屋、ろはん。
ここでも出汁文化に圧倒された。

料理の写真を撮るのは良いけど、ブログなどには載せないでくださいねとのこと。
カウンターと奥に個室。
数日前に予約を入れたが、20:00からは満席とのことで、18:00~20:00でお願いする。

岩手産の松茸が入っているということで、お通しは松茸あんをかけた自家製豆腐。
太刀魚焼き霜と新潟天然ブリ。ブリは美味しいところだけで、脂の濃いところを落としてある。
桜えびと生姜のかき揚げ、松茸の天ぷら。
かぶら菜と揚げの白和えは、出汁主体で塩味はんなり。
しっとりとした秋刀魚の燻製の上品さ。無駄に燻製香をつけたりはしない。

そして、何気なく頼んだたらこの粕漬けにやられた。
絞り切っていないクリーミーな酒粕を酒蔵からいただいているとのことで、乳脂肪分の高いヨーグルトのような舌触り。
フレッシュで瑞々しい。
塩辛くなく、単体で美味しい。

お品書きにある料理すべてを食べてみたい欲望に駆られるし、ここは鯖サンドが有名なのだが、次を考えて止めておく。
また来るだろうし。

カウンターには常連さんが並び、腰の低い大将になんだかんだと注文をつけている。
東京では常連さんはむしろ静かにしていることが多いが、こちらでは彼らが店を育てているのだろう。

ここまでの料理を単品で注文できる店を東京では知らない。

鴨川沿いを散歩して、京都駅から電車に乗る。