上手さはもちろん、「この話で何を伝えたいか」を深く掘り下げているように感じる。
それが心に響く。
談春さんの落語は日本酒を誘わない。
じゃあ、近くでどこか…。で、久しぶりのエリオ・ロカンダ・イタリアーナ。
相変わらずのイタリア空間。
スーツな男性客が多いのは土地柄か。
落語前にビールを飲んでいたので、赤ワインから。
せっかくここに来たのだから、カラブリアのがいい。
サービスの人の親戚が作るワインだというヴィッラ・オルサーラ。
仔牛薄切りのアンチョビ、ケッパー、ツナソースとエリオ家の特製サラダ。
真珠の白を含む赤い色の、口当たりが軽いのに肉肉しさは満載の仔牛肉。
合わせるソースは、マヨネーズのような酸味&クリーミーに、ちょいと捻りあり。
この日食べた中で一番好きだった。
前菜盛り合わせ。
カポナータやオルツォの入った魚介のサラダ、バルサミコソースの鴨、北海道で作ってもらっているモッツァレラのカプレーゼ、茄子の中は何だったか?
魚介のスパゲッティはアサリとホタテ。
ひな鶏のグリル小悪魔風。
小悪魔風と名乗る割に辛くない。
以前はンドゥイアを使ったパスタや唐辛子が効いた料理があって、もっとカラブリア色が強かった気がする。
サービスのイタリアっぽい色気は変わらないけど、料理はその頃のほうが好きだった。