1人飯の定番、ラヴァン・コントワール。
まずは、Domaine des BourratsのSaint Pourcain。
ウサギのレバーのソテーにアンチョビ、小さいジャガイモ、黒オリーブ。
面白い組み合わせなのだが、組み合わせただけで終わってしまっている。
この同じ面子で、より高みに辿り着けるだろうに。
積み上げて串刺してピンチョにするだけでも、一体感が高まるだろう。
とはいえ、ここはそこまでしないスタンスなのかもしれない。
お馴染みの茹でアーティチョークに、乳化させたソースが添えられていた。
何か白をと若者に問うたところ、「高いんだけど、これをぜひ」というので、飲むことにした。
ドメーヌ・ド・ラ・トゥルネルのフルール・ド・サヴァニャン。
アーティチョークは最後のガクのところになると、いったん下げて、切ってソースをかけて出しなおしてくれる。
そろそろ赤。
エロディ・バルムのヴァン・ド・フランス。
生ハムに角切りトマトにピマン・ド・エスペレットのカナッペ。
さて別の日。
観劇前の食事に友達と寄ってみると、カウンターの上にはそそる仔豚が何気なく置かれていた。
これは頼むでしょ。
グラスで白をいただきつつ、まずはパドロン。
ポルケッタはサンドイッチで登場。
マスタードが効いていて、旨い。
こういう時は、カスカスのパンが合うのだ。
豚の脂を吸い込むようなパン。
2杯目も白。
私はビネールのコート・ダメルシュウィール。
豚に合う。
ジャガイモのチュロス。
ソースはパプリカかな?ちょっと辛い。
茹でて潰したジャガイモを小麦粉と混ぜて、チュロス状に揚げたのだろう。
アイデア勝ち。
ご一緒した友達は、もう少しキリっとした白。
Guy BaudinのFume du Milieu。
赤はジョルジュ・デコンブのレニエ。
友達はボルドー。
2人だったら躊躇わずに頼める。
カルパッチョ。
〆に白をいただき、
サービスのグジェールをつまんで、メインイベントに急ぐ。
シャイヨー宮にある劇場へ。
パリで野田秀樹の舞台を観るという不思議。
こちらに住む友達と夕食の約束をしていたら、彼女がこの舞台の話を聞いてきて、急遽一緒に観に行くことになった。
日本では入手困難だが、パリでは前日で取れたそう。
観てみたいと思っていたから、幸運に震える。
舞台自体は日本語。
フランス語の電光掲示字幕が出ていたが、途中止まったり、訳さなかったり。
言葉遊びも多いし、背景がわからないと楽しみにくいのではないかなあ。
パリの人々は理解できたのだろうか?