2014/08/16

星野 鮎が終わり鱧の季節

今年も星野の鱧料理を味わえる幸せ。

冷たい鱧素麺から。
ちょっと濃い目の出汁にしましたとのこと。
柚子が香る。

噛めば噛むほどに鱧の旨味が溢れでてくる。
冷ややかでいながらも密で濃い。
夏の滋味だなあ。

骨切りの音の心地よさ。
直前に骨切りするのが良いそうだ。

淡路の鱧のおとし。

去年と違う梅タレには醤油が入っていない。
昔ながらの甘味を加えていない梅と酒とわさび。

冷たいものばかりでは身体に障るからと、温かいみぶ菜とお揚げのお浸し。

温かく柔らかいアワビに、冷たい肝のソース。

この前に別のお酒をいただいた後、小瓶の加賀藩。

煮含めたいちぢくに味噌ダレ。
ありがたい。

いちぢくの濃厚でいながら爽やかな甘さに出汁が加わり、そこにねっとりとしつつ酸味のある胡麻ダレと柚子。

この流れがまた、良い。

海老の天ぷら。

衣に卵を使わないから、軽やかで上品。

この半生さ!
いや、半分も火は通っていない。
サクっと齧ると、トロリと舌にのる。

お馴染みの天領。

この日は加賀藩と天領を行ったり来たり。

あこうの洗い。

鱧の骨の出汁を煮含めた冬瓜、ばちこ、海老。

ばちこは出汁に浸しつつ。

鮎は最後の時期。
まずはやわらか焼きで。
頭や骨を取って、身を味わう。

骨の取り方講座。

風干しでも。
これは頭からハリハリと。
干すと旨味の質が変わる。

そして、鱧の季節のお楽しみ、鳴門蒸し。

ずいきを巻いた鱧、焼いた伏見唐辛子、わさびを溶かしこんだあん。

何度いただいてもため息が出る。

いつものおかず。

牛の時雨煮は、最初の頃よりも脂が控えめになって、自分には合う。

山形の合鴨農法の米を固めに炊いたここのご飯が好みでねえ。

もちろん、おかわり。

この日の別のグループも食べる人たちで、おかわり合戦。
最後はお茶漬けイワシでしめさせていただいた。

わらび餅も夏仕様。
黒蜜と。

何度来ても新鮮な喜びに変わりはない。
すでに次回が楽しみだ。

さて、時間も早いから、どこかで軽く飲もうかね。
すぐ近くの日本ワインと日本クラフトビールのお店、明野。
チーズにも精通しているお店の方の話が楽しい。
今後、星野の後の定番になりそうな。