またもやパリ。
今回の出張で最初の晩餐は9区にあるロフィス。
ご一緒の方が予約をしてくれて、2回転目の21:30に席を確保。
常に満席で、予約ナシでは入れない。
この通りはちょっとシャレた新しげなビストロが林立している。
パリの店は暗いよね。
食事をするにはもう少し明るくて、料理の色が肉眼で感知できたほうが良いように思うのだけど。
この日のグラスの白はこの3種。
真ん中、Domaine de Villargeauのソーヴィニヨン・ブランにする。
プリフィクスのコースは前菜・メイン・デザートをそれぞれ3種の中から選んで、3皿39ユーロ。
前菜にはエンダイヴとコンテのヴルーテにマスタードの柔らかなメレンゲ、エンダイヴのソテー、青りんごの組み合わせ。
ヴルーテがしっかりと苦く、メレンゲも同様。
ほんのりと青りんごのフレッシュな甘さはあるが、全体として苦いという料理が新鮮で面白かった。
山菜のエグいような苦さとはまた違った野菜の苦味。
それを美味しいと感じる不思議。
こちらはブーダン・ノワールの一皿。
ブーダンがまったりとしていて美味しい。
赤ワインをボトルで。
パヴィヨン・ド・タイフェールのサンテミリオン・グラン・クリュ 2011。
デカンタージュしてくれた。
席が空くのを待っている時に近くの人がメイン3種のうちの1種を食べていて、その香りと見た目が日本の家庭でよく食べるハンバーグだった。
他の1種は味噌とみりんを使っていると書いてあったから、却下。
消去法で生姜ソースのフィレ・ミニョンになる。
これも、ソースがどうにもウスターソース。
一度そう思ったらその呪縛からは逃れられず、ひたすらウスターソースと思いながら食べた。
野菜も肉も、心から美味しいとは感じず。
前菜が良かったので期待したのだが。
デザートではなく、チーズの盛り合わせ。
チーズの種類も添えられたキウイジャムや野菜にも特筆すべきものはない。
ホワイトチョコレートのムースにコーヒーのブラマンジェ、バナナのアイス、落雁のような歯ざわりのメレンゲ。
洋ナシとヘーゼルナッツのタルト、マスカルポーネ、パイナップルのソルベ。
デザートにも発見なし。
なぜ混んでいるのか、私にはわからない。
フランス人には、日本の調味料を使った料理が目新しいのだろうか。
ご一緒した方々との会話が楽しかったので、満足ではある。