2014/03/24

新橋 星野 春

今年初の新橋星野。
この日は3人で。

ますます人気で、次に席を確保できるのは半年以上先という状況。
誰と予約したのかもメモしておかないと忘れてしまう。

春ですね。

ご一緒したワイン師匠的な方が2本、持ち込んでくださっていた。

まずはシャンパンで乾杯。
ペルトワ・モリゼのカミーユ、グラン・クリュ 2005。

なんとコクのある。

他に、日本食でも中華料理でも、間違いなく美味しさを増長させてくれるオレムスのトカイ・フルミント・ドライ・マンドラス。

錦糸卵が輝く蒸し鮨。
海老がプリっと。

若竹の汁もの。

鹿児島産筍の歯ごたえが小気味よい。

若い木の芽の香りの透明感。
わかめは鳴門の。


柔らかく炊いたゴボウに穴子を巻いて焼いたもの。

ハリのある穴子とゴボウ、同じ密度で、どちらもしっとりとした土の香りがする。

タラの芽と兵庫のグジの天ぷら。

グジはどう料理しても美味しい魚だが、天ぷらも素晴らしい。
ジューシィさが保たれ、衣の中に籠った香りが口の中で弾ける。

愛媛のフグ。

様々な歯ごたえと、ぐっと舌を圧迫するような旨味。

添えられた新物のすだちは黒胡椒を思わせる香り。

ギリギリまで柔らかくしたという海老しんじょ。

海老の身を残してホロリとほどける。
しみる。
あ゛ーーーと思わず声が出る。

フグのアラの炙り。

フグというのは両生類的な弾力と風味があるね。
魚の範疇には収まりきらない。

これはたまらず日本酒を。

筍と飯蛸、ぜんまい。

筍はこのくらいのサイズのものが好きだと思う。

この酢味噌和えは何だったかな。

お馴染みのご飯。
何度食べてもぐっとくる美味しさで、お代わり必至。

目の前で練られたわらび餅。

寛ぎを与えてくれる物腰は変わらずに、強固な基礎の上に個性が構築されている。
訪れるたびに感じ入る。

ずいぶん先であっても、予約を入れる。