今年初の新橋星野。
この日は3人で。
ますます人気で、次に席を確保できるのは半年以上先という状況。
誰と予約したのかもメモしておかないと忘れてしまう。
春ですね。
ご一緒したワイン師匠的な方が2本、持ち込んでくださっていた。
まずはシャンパンで乾杯。
ペルトワ・モリゼのカミーユ、グラン・クリュ 2005。
なんとコクのある。
他に、日本食でも中華料理でも、間違いなく美味しさを増長させてくれるオレムスのトカイ・フルミント・ドライ・マンドラス。
錦糸卵が輝く蒸し鮨。
海老がプリっと。
若竹の汁もの。
鹿児島産筍の歯ごたえが小気味よい。
若い木の芽の香りの透明感。
わかめは鳴門の。
柔らかく炊いたゴボウに穴子を巻いて焼いたもの。
ハリのある穴子とゴボウ、同じ密度で、どちらもしっとりとした土の香りがする。
タラの芽と兵庫のグジの天ぷら。
グジはどう料理しても美味しい魚だが、天ぷらも素晴らしい。
ジューシィさが保たれ、衣の中に籠った香りが口の中で弾ける。
愛媛のフグ。
様々な歯ごたえと、ぐっと舌を圧迫するような旨味。
添えられた新物のすだちは黒胡椒を思わせる香り。
ギリギリまで柔らかくしたという海老しんじょ。
海老の身を残してホロリとほどける。
しみる。
あ゛ーーーと思わず声が出る。
フグのアラの炙り。
フグというのは両生類的な弾力と風味があるね。
魚の範疇には収まりきらない。
これはたまらず日本酒を。
筍と飯蛸、ぜんまい。
筍はこのくらいのサイズのものが好きだと思う。
この酢味噌和えは何だったかな。
お馴染みのご飯。
何度食べてもぐっとくる美味しさで、お代わり必至。
目の前で練られたわらび餅。
寛ぎを与えてくれる物腰は変わらずに、強固な基礎の上に個性が構築されている。
訪れるたびに感じ入る。
ずいぶん先であっても、予約を入れる。