まだ夜も明けきらぬヴァンヴの市で。
グリザイユが気になる。
1830~50年くらいのクレイユ・モントロー。
ジャージーにあった店の宣伝皿。かなりボロボロとしているがカケはない。
ジャージー牛のジャージー。
皿を調べたことで、この島の歴史について知る。
Edge Malkin&Co.というイギリスのメーカー製で、1800年代後半と思われる。
ふと手に取ったのだが、売り主が感じが良くて、買ってしまった大きなオーバル皿。
売り主曰く、1800年代のボルドー地方のものだとか。
貫入の具合からも、新しいものではないと推測できる。
今回もカトラリーはいくつか買った。
その中で気に入っているのがコレ。
上と下は同じものの裏表。
真っ黒な状態で他の色々と一緒に無造作にタッパーウェアに入れられ、1本2ユーロで売られていた。
上のシンプルな柄とスタンプからクリストフルっぽいなと思って手に取ると、裏に壮麗な装飾がある。
そのコントラストに惹かれて同じものを探し、どうにか2セット掘り出した。
フランスのきちんとしたカトラリーは大きすぎるものが多く、いつもは小さ目のデザート用を買うのだが、これはデザインにやられた。
使い辛さに目をつぶってしまう。
帰ってから重層とアルミホイルと熱湯で掃除。
使うたび、レリーフにうっとりとしている。
15区のポップアップのブロカントで古いグラスを買ったのだが、自転車で持ち帰る間に他のものと接触して割れてしまった。
パリの石畳ゆえ。
気泡が混じってゆらゆらと平らでないガラス。
あきらめきれず、大きめの破片と共に持ち帰り、漆で継いだ。
割れ目がガサガサとしていたから継げたのだろう。
そのブロカントは、フリマ的な参加者もいた。
このリキュールグラスを売っていたおばちゃんは、他にも古いものを出していて、安かった。
家でリキュールを飲むことがないから控えたのだが、もっと買ってくればよかった。
プレスガラスのジャム瓶。
右のほうが古い。左はもれなく付いてきた。
これは花を生けるのに良さそうだ。
ピューターのソース入れとマグ。
材質不明のアイスクリームカップ。
プラスチックケースの中にごっちゃりと入れられた中から、上のピューター共々掘り出した。
同じアイスクリームカップが3つあり、最も状態の良いものを選ぶ。
ソース入れもだが、こういう本来は必要のないものが、後から役に立ったりする。
まだどうやって使うか思いついていないけど。
家にお客を呼ぶ人なら、ナッツを入れて出したりするのだろう。
ピューターマグは重いから、大き目な花束を入れても安定する。
建物の装飾の一部。
フランスの建物には人や花や、色々なレリーフが施されている。
どこかから落ちたのか、取り出されたのか。
握りこぶしより少し大きいくらいのサイズ。
ただ好きというだけで買う楽しみ。