シェフと兄弟とも言えるご関係のご夫婦が設けてくださった会で、シェ・イノ。
カリフォルニアワインの今を学ぶ夕べでもある、この日のキャストたち。
ケスナーのシャルドネ、バチガルピ・ヴィンヤード、ロシアン・リヴァー・ヴァレイ 2012
コングスガードのシャルドネ 2012
リヴァーズ・マリーのピノ・ノワール、ソノマ・コースト 2012
ロンバウワーのル・メイユール・ド・シェはなんと1985
アンドリュー・ウィルのシャンプー 2011
スケアクロウのムッシュ・エタン 2012
ゴードン・ブラザーズのレイト・ハーヴェスト、ゲヴェルツトラミネール 2005
説明を伺いながらいただいたというのもあるが、表現したいものを明確にイメージして作られているという印象を受けた。
貴重なワインであっても、どこか人懐っこく明るさがある。
時代を反映してもいて、1985年のロンバウワーと近年のワインたちとの違いも面白かった。
あっという間に手が届かなくなってしまったようなカリフォルニアワインだけど、今後、少しずつ近づけていけたらと思う。
稚鮎にクレソンのソース。
ズッキーニの花の中にはホタテのムース。
海老や夏の野菜たちも、それぞれに仕事が施されている。
コングスガードとの組み合わせに震えた。
コングスガードは時間が経つと、キャラメルのような香りに。
芯の強さがある。
鴨のフォアグラの燻製とイタリア産ウサギのテリーヌ、黒トリュフのシフォン。
シルキーな鴨のフォアグラとシュワっと溶けつつ香る黒トリュフのシフォン、そこにリヴァーズ・マリーの陽性なピノ・ノワール。
白身の魚にロワイヤルソース。
王道万歳。
フレッシュな濃縮感。
有名なスペシャリテ、マリア・カラス。
仔羊のパイ包み焼き。
ジャガイモのガレットと根セロリのピュレ添え。
思わず頬が緩む。
何度食べても常に新鮮な感動を呼ぶだろう料理たち。
オーセンティックな料理を作り続けて完成度を高めていくこともまた、クリエイティブだ。
アジアや中南米の影響を受けた新しい料理のほうが疲れてしまうのは、それがまだ練られていないからかもしれない。
皆様にお尻呼ばわりされたデキャンタ。
裏メニューのカレーまで。
くっきりとした酸。
ダークチェリーとピスタチオ。
刺激の多いひと時。全ての奥には人のつながりがあるのだなあと。
何から何まで、ありがとうございました!
この御礼をさせていただかなくては。