6月末のパリ出張でヒットだったレストラン、フレンチ―。
友達が前々から予約をしてくれていた。
ちょっと早く着いたので散策してみると、並びに気になっていたビオ食材屋が。
この時期、パリの19:00はまだ真昼のような明るさ。
仕上げが間近に見られるカウンター席。
お通しはパテとカレー風味のラタトゥイユ。
アラカルトもあったが、ワインペアリングも付けたデグスタシオンコースにする。
最初の料理にと出てきたワインは、フィリップ・ジルベールのメヌトゥー・サロン 2012。
スモークした鯖、大麦の入ったカリフラワーのクリーム、キュウリ、セードラレモン。
とても丁寧に調理されているし、食材を無駄にしないように注意を払っている。
その様子を観ながらいただくと、ありがたみが増す。
続いて、Riberachのhypothese。
フォアグラのプレゼ、カシスのチャツネ、ビーツ、オレガノ。
歯応えのアクセントは蕎麦の実。
ドメーヌ・デュ・コリエのソミュール・ブラン 2011。
タラ、オニオンクリーム、シャロットやインゲン、ヘーゼツナッツ。
ドメーヌ・トラペのマルサネ・ルージュ 2013。
ホロホロ鳥、カリフラワークリーム、ジロール、グリンピース、焼きアンズ、生アーモンド。
生のアーモンドは季節であるらしく、マルシェでもグリーンの実が山と積み上げられていた。
胡桃のような湿気のある歯ごたえ。
デザートにはソーテルヌ。
Lieutenant de Sigalas。
ブリアサヴァランのトリプルクリームのミルフィーユ、苦味のある葉のグラス、ベリー。
どれも火入れが完璧で、魚に関して生臭さもパサパサ感も皆無。
目新しさに走っている印象を受けないのは、しっくりと調和して、全ての食材に意味があるから。
下処理に手間をかけているのが如実に表れている。
旬の素材を味わえる嬉しさもある。
浮き立つほど美味しく、また食べに来たいと思うレストランだった。
ワインペアリング含めて110ユーロというのは、かなりお得感がある。
店の人たちに愛嬌があり、居心地も良い。
もう少し飲みましょうと、今回泊まっていた部屋にご一緒し、フレンチ―の並びのビオ屋で買ったワインを開ける。
名前に惹かれて買ったロゼ、Sylvain RespautのPink is not Red。
ローレン・デュボワのフレッシュなシェーブルとフロマージュブランをいただいた手作りリュバーブ&アンズのジャムと。
部屋主が置いて行ってくれた小瓶のシャンパーニュも。