徳山鮓の鮒鮓を食べる会@スヌ家。
取り寄せておいてくれた七本槍2本、持ち寄りの日本酒とワイン。
まだ半凍りの鮒鮓。
こんなに大きいものは珍しいとのこと。
卵がぎっしり。
酸味があるのだが、やんわりとして、むしろ唾液を誘発させる圧倒的なアミノ酸感。
鼻を突くような匂いはなく、まろやかな甘さがある。
徳山鮓でも色々と感じることがあったが、自分の生活圏内で食べるとまた、新たな発見がある。
珍しいものということを抜きにして、素直に美味しい料理だ。
冷めてもパリッパリのさつまいも&レンコンチップス。
こういうものが前菜としてあると、人が揃うまでのいいつなぎになるんだな。
エスニックアレンジのキャロットラペ。
私はいつものツォップのパン、ボルディエのドゥースとパリの友達が土産に持たせてくれたオー・ボン・ブールの黒トリュフバター。
オー・ボン・ブールはバター自体の旨味が濃く、こんがりときつね色に焼いたZ食パンにのせると、トロリと溶けて、黒トリュフの香りが鼻に届き、こってりとした醗酵乳のコクが口中に広がる。
レバー煮はスパイスこってり。
この汁にカンパーニュを浸して食べるのがまた、たまらない。
ご一緒した中にワインのプロの方がいて、ジョージアの赤ワインを持ってきてくださった。
鮒鮓にも合わせることを想定されたそうで、まさに、どこか似た風味を持っている。
特に鮒鮓の飯に蜂蜜をかけたものとは日本酒よりも、むしろこちらとハマった。
スヌ先生がボルドーワインの動画でレシピを紹介するという炙り鰤の黒ゴマソース。
潜んでいる花椒が良い仕事をしている。
セロリの千切りのシャクシャクした歯ごたえも。
お燗名人登場。
持参のお燗向きの奥播磨と小鳥のさえずりで、温度を調整しつつ違いを味あわせてくださる。
数度の違いでこんなにも風味が変わるものか。
レッスンでも習った牡蠣春巻きの他に、洋ナシ&クリームチーズの春巻き。
この甘酸っぱい春巻きに黒トリュフ蜂蜜をたらす。
こちらもレッスンで大人気だった柿マリネと、クロアチア(?)からのお土産だという生々サラミ。
そろそろ泡でも。
ベッラヴィスタのアルマ。
赤、アブラ・デル・シレンシオ。
レッスンで好評だったメニューのアレンジ版ですな。
大根とこんにゃくのおでんに牛筋煮込みをかけて。
これは京都のおいとの牛筋に近づけるよう、こってりを心掛けたとか。
飲み食いしている大人たちに、スヌ姉妹がつまみを作って出してくれるという。
パプリカの肉詰め。
椎茸の肉詰めにマリチャの黒胡椒を添えて出してくるところが、さすが。
からすみだって、そのままでは出さないお子様。
大根と合わせてつまみ仕様で。
燗酒はあまり酔わないと、世迷言が止まらない大人たちに、そろそろですよの合図か。
黒蜜を添えた牛乳寒天をデザートに。
スヌ家の皆様、ご一緒した方々、楽しい美味しい時間をありがとうございました。