とある休日の夕方、予約をしていたビスポークへ。
ピクルス。
蕪が特にグッときた。
今日も全メニューをいただくつもり。
PUNK IPA。
IPAについて説明をしていただきつつ。
鶏レバームースのカナッペは、粗塩とカイエンペッパーがポイント。
「レバーは温かい臓器だから、そこには冷たいスパイスの胡椒でなく、同じ温かさのあるパプリカやカイエンペッパーが合うと思う」のだとか。
なんだか納得。
スモークサバのリエットのカナッペ。
ビーツのスープ。
内臓を洗ってくれるような。
キッシュもここで必ず食べたいもの。
3種類のチーズとセージのキッシュ。
セージというのが新鮮に感じたけど、しっくりと馴染んでいたし、これには欠かせない。
イギリスでは定番の組み合わせだったりするのだろうか?
杏が入ったポークパイ。
こういうパイものが常にきっちりと美しい。
経験はもちろん、緻密さもあるのだろう。
ライトスモークサーモンのサラダ。
サーモンの厚さや、ドレッシングの絡め方。
ちょっとしたようなことが大きな違いになる。
イギリスの大衆的なシードルだというストロングボウを飲む人がいたり。
ステラも。
これを食べずには帰れないフィッシュ&チップス。
このバナナとブルーベリーのマフィンを翌日の朝ごはんにしようと思ったのに、前のお客さんで売り切れてしまった。
シェパーズパイにはリーペリンソース。
ピムズも絶対。
1つだけのスペシャルメニューを作ってくれるという。
凄い手際の良さと完璧な段取りで何かが出来上がっていく。
イギリスの朝食!
これを日本で食べたくて料理の道に入ったというメニュー。
前日は特別な日で、その日に来たお客さんみんなで食べたのが1食分だけあったのだそう。
ありがとうございます!
今やビスポークはパンも自家製。
そのパンにたっぷりと有塩バター、さらにスクランブルドエッグをのせて頬張る。
甘めの豆を食べ、マッシュルームを齧り、薫り高い自家製のソーセージやベーコンをやり、焼きトマトの温かな酸味で一息つく。
何が欠けてもダメ。
全部で1つ。
それにしても、こんなスクランブルドエッグは初めてだ。
トロトロでなく、プリプリしていて、生っぽくないのに柔らかい。
作っているところを見ていたのだが、卵を入れてもすぐにかきまぜず、層になるように火を入れつつ混ぜていた。
いつかこんな朝食を、休日の朝にゆったりといただきたいものだ。
その時は、ビールじゃなくて濃いミルクティを飲むよ。