最後の夕食はレバノン料理。
17区にあるリマルはガーディアン紙が選ぶ「10 of the best ethnic restaurants in Paris」に選ばれているとか。
エスニック料理店を調べていると、住所が17区であることが多い。
元々は移民が多く住んでいた地区なのだろう。
とはいえ、周囲に危険そうな雰囲気を感じない。
店内もシック。
家族連れ、レバノン人風、英語を話すグループ、デートと、客層はさまざま。
アペリティフにシャンパンを頼むと、一緒にやって来たのはなぜか生ニンジンスティック。
大人数のテーブルには、青菜やトマトなど、他の生野菜も加わった盛り合わせが置かれている。
シャンパンに生ニンジンは、全く合わないのだが。
メゼ・リマルを頼んだら、薄い中東パンの他に、10種類ほどの料理がずらり。
タブーリ、フムス、ババガヌーシュ、レンズ豆のペースト、ヨーグルト、ファラフェル、パイや春巻きのようなものなど。
レバーソテーもあった。
どれもフレッシュでキレがあり、美味しい。
が、先ほど、超絶空腹のところに突然に生ニンジンを食べたからか、胃が痛くなってきた。
レバノンの赤ワイン、シャトー・クサラのレゼルヴ・デュ・クヴァンはしっかりと重たくて料理に合う。
このワインはお店の人が強力に薦めてくれたもので、店で一番安い赤ワインの中の1つ。
パリのレストランで料理に合わせたワインのおススメを尋ねると、値段を指定しない場合は、ほとんどのところで最も安いグループの中から選んでくれる。以前に行った三ツ星でもそうだし、気軽なビストロでも。
聞く側がある程度の値段的上限を指定するべきだとは思うが、そうでない場合にお安い中から自信を持って薦められるものを選ぶというのは、良心だし、そうあるべくリストを作っているのだろう。
が、胃痛は酷くなる。
トイレで胃のマッサージをして、どうにか回復。
というわけで、食べますよ。
仔羊焼き。
大きな塊が4つも。
レバノン料理はポーションがでかいな。
メゼの豆たちが、ドカンと効いてきてもいる。
メゼの豆たちが、ドカンと効いてきてもいる。
柔らかくてジューシィだけど、2人で分けても食べきれない。
デザートは頼まなかったが、この店、もれなくフルーツ盛り合わせが出されるようだ。
メニューにもフルーツ盛り合わせがあるのに。
中東のバカ甘いデザートはけっこう好きで、少しだけつまみたいと思うのだけど、いつも最初の豆ペーストの余波でたどり着けない。
元々、甘いものは朝食か、食事とは別のおやつとして食べるほうが存分に味わえる。
Rimalは、お店の人たちが親切で、お得感もあり、美味しいレバノン料理をちょっと洒落た空間で食べられる。
ただ、もっと大人数で来たほうが色々な料理を楽しめて良いかもしれない。