2013/10/19

アルドアック

もはや毎月のお楽しみ。
代々木八幡・公園のアルドアック。


早めに着いたので、まずは泡を。
エウダルド・マッサナ・ノヤ、ブリュット・ナチュレ。

シェフがスペインから戻ったばかりというのも、この日に予約をした理由。
美味しそうな写真たちが、最高のアペリティフ。

メンバーが揃ったので、始めましょう。

ワインもコースで。
ロゼのチャコリから。

鹿やイノシシのチョリソーや、牛の生ハム、魚醤のようなものを練りこんだバターを詰めたオリーブ。

どら焼きの皮に蜂蜜とソブレサーダを挟んで。

2種類の甘味とソブレサーダの塩気、肉々しさとの組み合わせ。
甘塩っぱ旨い。

トウモロコシのフラン。
初めて来た時に感動したメニュー。
今日のほうがフラン度が高い気がする。

次の料理には、ピンクがかったオレンジ色の白ワイン。
ロシャレル・ペネデスのLXV。


ああ、納得。
青魚に合いそうなワインですね(実際にぴったり)。


ほんのり温まる程度にオーブンで火を通した秋刀魚に肝ソース。
煎ったパン粉、甘いタマネギ。


全てを一度に口に入れ、オレンジ色のワインをやり、ビールが入ったレッドアイガスパチョをいく。

ここに来るときは相当に期待値が高いのだけど、軽々と越えてくれるねえ。

ロス・アミーゴスという名のフィノ。

ヒイカのソテーに出汁、イカ墨に浸されたパンを添えて。
ひっそりとラルドも。


本日の特に感動した2品のうちの1品。

ヒイカの歯触りを活かす火入れの絶妙さ。
コリっとトロリの狭間。
コクと甘さのイカ墨を含み、やわやわとほどけるようなパン。
まとめる出汁、深さを加えるラルド。


ボデガス・アルスアーガ・ナヴァーロのファン・ドーロ。

ああ、やはりこれは欠かせない。

何度食べてもため息が出る美味しさ。

グラン・フェウド・ロザート。

この鍋、欲しいなあ。
使うのかはともかくとして。

カツオを感じる魚介スープ雑炊、蟹入り。

中盤のスープはしみる。

臭くならない絶品のアリオリを入れて味変も。

追加で、ギンディージャの酢漬け。

日本産ギンディージャのフリットも。

メインには、ボデガ・シエル・ノルテのパリオン・デ・ボバル。

これまた焼き加減に目を見張る鶏と、初めて聞く名前で独特の歯ごたえの豆。

ここで、お客さんが我々だけになった。
シェフが「追加されますよね?今日は任せてもらえませんか?余裕があるので」と。
もちろんです!
お願いします!

ピンチョ!!!

シェフの写真を見て、涎を垂らさんばかりになっていたのを見られていたのか?

ハモンの端っこを使った熱々クリームコロッケ。

どうしても泡が飲みたく、ピンクのチャコリをお願いする。

そして、これ。
本日の逸品その2。

たっぷりのキノコに、その出汁と合わさりピペラードのようにクリーム化した卵。
旨味の濃さに鼻血が出そう。

クアトロ・ラヤスのヴィニェードス・センテナリオス。

白なのに、フランボワーズの種の粒々感。

肉厚で、むっちりとしたヒラメ。
つけ合わせはインゲン。

最後は、やはりチーズを。
羊と山羊、牛(?)、3種の乳のチーズが印象深かった。


白アゲイン。

練乳的なミルクでトロけたようなパンに、小麦粉、砂糖、バターを混ぜてカリカリに焼いたもの。
コントラストの面白さ。

スペインで得てきたものの一つとか。
猛烈に甘いが、旨い。
酒飲みのデザート。


甘口のシェリーは、バルデスピノのイザベラ。

マエストロ・シエラのペドロ・ヒメネス。

飽きることがないなあ。