うずまきご出身の若いシェフが日本の食材の良さを活かしながら料理をされているとか。
ワインにも合う中華だという。
メニューは黒板に書かれたその日の料理と、定番の炭水化物系2種とデザート1種。
アラカルトで食べつつ頼みつつ。
いちぢくのはす芋胡麻和え。
少し戻されたドライいちぢくにねっとりとした胡麻、はす芋のシャクシャクとした歯ごたえ。
ビールとシャンパンで乾杯。
赤クラゲと日向夏の和え物。
笹吟を彷彿とさせる組み合わせだなあ。
摩り下ろしたキュウリと、セロリの香り。
やはりワインが合う。
赤白5~6種類と多くはないが、ビオビオしくない自然派を揃えているようだ。
ヴァンサン・ゴードリーのサンセール。
鮎の春巻きは1人1本で。
身から抜き取ったまんまのように頭と尾のついた骨は、パリッパリに揚げられて香ばしい。
春巻きの中は鮎の身がそのままに詰まっている。
青々しさ、苦味、繊細な甘味。
鮎がそこにいる。
ドライトマト入りの大根餅。
新鮮な組み合わせが、しっくりとまとまっていて嫌みがない。
毛蟹の蟹玉。
まさに毛蟹。
まるであの毛の生えた甲羅からすすっているかのような毛蟹感。
自然にワインと合うのは、卵がクッションになっているからだろう。
河豚の唐揚げ山椒風味。
赤ワインはボルドーなどの重めのワインが揃っている。
でもここの料理にはもう少し軽やかなものが合う気がした。
ブルゴーニュではちょっと心もとないが、他に選択肢がなく。
バシュレ・モノのブルゴーニュ。
白子の麻婆春雨。
スパイスをきかせた料理でも、白米が必要となるほど強烈には仕上げていない。
ラムの五香粉煮。
五香粉が過剰でなく、やわらかに香る。
どこかフランスの赤ワイン煮にも通じる。
ラムの煮込みには、もう少し重いワインが必要なので、ボルドーをグラスで。
本鮪ホホ肉葱煮込み。
担担麺。
焼豚の炒飯にはコリンキーの漬物が添えられて。
杏仁豆腐。
最近、神楽坂にはフレッシュな中華料理店が集まっている様子。
それぞれに個性があるのが面白い。
ENGINEは中華の奥行きや多重さがありつつ繊細で、力強さやスパイスのインパクトを求めていくタイプの店ではない。
ポーションも多くはないので、少人数でも楽しめる。
ドローイング・ナンバーズのフードセレクションがイケている。
桃の香るビールと、そのままでつまみになる贅沢なナッツ使いのオーガニックなグラノラをいただいた。
ありがとうございます!