タイ料理好きの間で有名なタムさんという料理人がいる。
最初にその料理を食べたのは、いなかむら。
まさにタイでありながら、独自のアレンジがあり、家庭料理とは一線を画したプロの料理だ。
ただこのタムさん、1つのところにあまり長くはいない。
だから客はタムさんを追いかけて色々な店を巡るのだが、いなかむらの後に金町の店で働き、その後は行方知れずになっていた。
タイ料理のディプロマを持つはっしー先生が、さすがのネットワークでタムさんが働く店を発見。
小岩のインターだ。
さっそく開かれた会合に加えていただく。
先に着いていた友達から「かなりわかりにくい」と聞いていたおかげで、無事にたどり着けた。
しかし、味のあるビルだな。
時代を感じさせるデザイン。
無駄な空間。
あった。
インター。
もちろん、タイカラ完備。
そして、本場なタイ料理店の決まりとして、トイレに独自の装飾。
さすが、満席だ。
ネームクルック。
タイで研究しまくっている隊長でさえ、これ以上のものに出会えていないという。
歯ごたえや風味の多彩さ。
タイ料理の面白さ、美味しさが詰まっている。
写真は撮れなかったが、醗酵させた豚軟骨を揚げたネームトードも圧倒的。
ゲーンソム。
チャオムという葉の入った卵焼きと、揚げ魚、海老、たっぷりの野菜とハーブ。
卵焼きというのも、魚を揚げてあるというのも新鮮。
タムさんの料理は強いのではなく深いんだ。
辛さも酸っぱさもあるのだけど、バランスが取れているから何か1つの味覚に引っ張られることがない。
アボカドのヤム。
このタレ、何でこんなにコクがあるのだ?
こういう店は、タイのデザートなどを売る行商がやってきたりする。
行商から買った鮭のホーモック。
ハーブがたっぷり。
お土産用にも買えばよかった。
タイのむっちりした菓子が好きだ。
すり潰した緑豆をもちもちで包んだ菓子も買った。
つまみになる菓子。
中身は芋かと思っていたら、はっしー先生が緑豆ではないかと。
タイ菓子ではよく使うそう。
そうやって材料の引き出しが増えるのが、異国の料理を知る面白さだなあ。
ホイトードは見たことのないスタイルで。
ガリッガリに揚げた牡蠣をもやしや細いアスパラと炒めてある。
そこにスイートチリソースをかけて食べる。
ホイトードとしては普通のほうが好きだけど、これはこれでついつい箸がのびる。
いなかむらで食べて感動した揚げナマズを、また食べられる幸せ。
サックサクのナマズに青マンゴーのソースをかける。
ちょっと南蛮漬け風。
いやはや、タムさんが発見されて本当によかった。
我々の頼んだカオクルックカピを作るタムさん。
カピの加減が素晴らしいのに、ご飯が柔らかくて残念。
まだまだ食べたいメニューもあるし、すぐに再訪しないといかん。
タムさんを探していたタイ料理好きで混んでしまうだろうが。