メゾン・エ・オブジェの期間中だったから、パリのそこかしこでインテリア関係の装飾がされていた。
サンジェルマンにもそういった店が多く、イベントや展示会が行われていて華やかだった。
大きなランプシェードがいくつも連なってぶら下げられていて、何かと思ったら、ピエール・フレイという生地屋の広告兼インスタレーション。
色々な模様で昼間も楽しいが、夜は明かりが灯って幻想的だった。
街灯が控えめだからこそ浮き上がるのだろうな。
サン・シュルピス教会の修復工事が終わって、覆いが外された。
滞在中、1度はどこかの教会に入って、ぼんやりとする。
心の強張りがほぐれるような気がする。
この前の広場も含め、しっとりとして、すごく好きな教会だ。
有名なクリニャンクールやヴァンヴ以外でも、土日は蚤の市が各所で開かれている。
場所は変わるので、その週末にどこでどのくらいの規模で開催されているかを紹介するサイトをチェック。
そういった蚤の市は夕方19:00までやっているところも多く、アクセスが良ければ仕事後に駆け付けられる。
土日で短時間ながらいくつか巡る。
キッチン用品、家具、アート、おもちゃ、ファッション、高価なものからゴミとしか思えないものまで溢れていて、惹かれるものすべてを見ていたらキリがない。
とにかく時間がないから、何を目的とするかを決めておいた。
食器をメインで掘ろう。柄が好みで、バックスタンプがあり、遊びで買える値段のもの。
帰ってから調べて、年代などを勉強。
19世紀後期~20世紀初頭のものたちのようだ。
エタンだろうか?
ヒビが入ってゆがんでもいるが、重くてイニシャルが入っているところが気に入った。
裏になにかのスタンプもある。
なんでもごちゃまぜで最近の中国製の皿まで入った雨ざらしのプラスチックケース群の中に見つけた。
カフェオレボールはそんなに古いものではないのに20ユーロくらいする。
フランスっぽいということで記念に買う人が多いのだろう。
左のはディゴワンのもので、欠けがあるが、継げばいい。
今は家でスープ椀にしている。
右の青白いのクレイユ・エ・モントローのジャムポットは目っけもんだった。
ピクルスや漬物を入れるのにぴったりだ。
マルシェ・サン・ジェルマンの中にある食堂には、メニューにスープがあるのを見て入った。
3種類のスープの中から、ミントの香るレンズ豆のスープ。
軽く済ませたいなら、これだけで十分。
ポワラーヌのパンのタルティーヌ。
オリーブオイル漬けサーディンにバジルソース、バター、レモンをぎゅっと絞って。
寒い季節はポタージュが恋しくなるから、それだけでも許されるような気楽な店はありがたい。
このマルシェの中にはビオワインをメインで扱うワイン屋があり、角打ちもやっている。
友達の家に持っていくワインを買うついでにアペリティフ。
おススメの白で、レ・クティ。
さすがにここはフランス語ばっかりかなあと思ったら、隣に立っていたおじさんが英語で話しかけてくれた。
元客室乗務員で、日本にも何度も行ったと話していた。
熊本がお気に入りだそうだ。
ボトルで飲んでいた赤ワインをご馳走してくれた。
今回はイタリアでチーズやサラミ類を買い過ぎて、パリではバターだけ。