2013/11/01

まるふく 西荻

西荻に来たら、モイスェンに寄って、焼き菓子を買って帰りたい。

いつも土曜の夕方には売り切れてしまっているけれど、この日は昼まで台風が来ていたから、ガレットやマドレーヌを買うことができた。
しっとりとしてバターの香りが濃く、美味しい。

本日のメインは鮨。
以前、西荻在住の方が連れてきてくださって印象深かったまるふくに3人で。

完全にお任せ。

まずはつぶ貝。

そう、私は白身の魚を覚えていられない体質。

ヒラメだったかな?
品よく散らされた柚子の香りが、ねっとりとした白身に絡みつくよう。

ここは、数日熟成させたネタをいただける。

吸い付くような食感で、旨味が増した熟成白身魚の美味しさ。

しかし、こんなに白身魚とヒカリモノが好きなのに、記憶がついて行かないのは何故だ?
魚の名前や旬を知り、刺身を食べて何かがわかるような人を尊敬する。
私にわかるのは、それが美味しいということだけだ。

金目の身の部分だったような。

イカ飯。

甘めのこってり味を挟んだり、緩急をつけてくれるのもイイ。

認証バッヂ付きの鮭児。

これはホタテか?タイラ貝だっけ?

このタコがクニャンクニャンに柔らかくて、好み。

何貝かね?

噛むと、香ばしさに唾液があふれ出る。

煮牡蠣はわかります。

日本酒もお任せで。
鮨の流れに合わせてマダムが出してくださるのが、ぴったりで。

イカは塩すだちで。

あん肝。

遊穂は燗で。

カワハギの肝和えだったか?

ぶわっと盛り上がった後に、またすぐに新しい美味が来る。次々と。
それを繰り返していると、テンションが異常な高さに。

煮アワビ様。

シメサバ。

ハマグリの白濁した汁。
きゅっと口の中が縮んだ後、旨味にゆるりと脱力する。

ご飯を入れたいと話していたら、酢飯を入れてくださった。
こちらの赤酢のクセとよく合うなあ。

細かく包丁が入った秋刀魚。

小肌。

ボタンエビのこの姿。
濃い。

トロ。

穴子。

塩でいただくウニは手渡しで。
ホロリ、そして、ひたすらにウニ。

卵。

何巻だったかね?

このタイミングでいただくと、海苔の香りにハっとさせられる。

金目皮目の炙り。

ホタテかタイラ貝。

美味しかったという記憶があれば、それで良いではないかと。

卵かんぴょう巻き。

最後にはフレッシュな桃リキュール。

ちょいと飲み過ぎ、他のお客様を巻き込んで、盛り上がってしまった。
美味しさと楽しさの余韻と、ぼやけた記憶を抱えて帰る。

コストパフォーマンスの高さが凄まじい。
遠方なのが残念だが、良い鮨屋は地域の宝。