今月のアルドアック。
乾杯はジロ・デル・ゴルネールの泡。
前回もいただいたどらやきの皮とソブレサーダの組み合わせに再度唸る。
洋ナシとブルーチーズを混ぜたメンブリージョのようなものにミルクチョコレートをまぶして。
これとハモンでずっと飲めるねと話しながら。
モダンな見かけであっても、まるで定番のような馴染みっぷり。
ここの料理全般に言えること。
この日のフランはピーナッツバターカボチャ。
次の料理に合わせて出たのはシェリー。
ラ・ヒターナのエン・ラマ。
牡蠣でしたか。
納得。
タマネギのコンフィ、大根の酢漬け、牡蠣、シソの実に塩豚スープを注ぐ。
大根は酸味がビシっと効いていて、シソの実のひねた香りと共に和な印象もある。
シェリーとぴったり。
次の2品はこちらでと。
エウダルド・マッサナ・ノヤのアヴィ・トン。
前回感動した茸と卵の組み合わせ。
卵ソースの濃いこと。
冷めると固まるほど。
茸の香りの強さとバランスを取るには、これくらいでないと。
アルドアックで、食べずには帰れない詰めものをしたパプリカ。
この日は中身に海老と蟹を感じた。
赤いのはビーツのソース。
ボテガス・アバニコのテンペスタード。
かわいい鍋から注がれるのは、
サフランが香る雑炊。
この日のは、出汁も野菜だけだそう。
安納芋入り。
途中から、アイオリを加えて。
メインの肉に合わせたのは、ギマロのティント。
スペイン産豚バラ肉を3時間煮込んだもの。
それだけ煮込まれても、旨味は抜けていない。
皮部分はにっちりしたゼリー状で、まだ固い。
さあ、追加タイムですね。
前回に味をしめて、シェフにお任せ。
一番最初に来た時にいただいたアーモンドの白いスープ。
やはり目を見張る美味しさ。
ワインも追加でお願いします。
エデタリア。
鯵の南蛮漬けの漬けないもの。
フリットのサラダ仕立てということですな。
揚げ感が残っていて、好き。
旨味爆発なスープには、大粒でほっこりかつねっとりな白インゲン豆。
ラルドの下にはモルシージャ。
ぬくもりがありつつ下世話にならず、キレてはいても伝統は押さえている。
グラスによって、違って感じられるものですよねと。
鯛、アサリベースのサフランソース、イカ墨。
それらの持つ甘さを引き立てる塩加減の絶妙さ。
ご一緒の方々は満腹とおっしゃるが、あと少し何か食べさせてほしい。
幸運にも、ちょうど人が退けたタイミング。
「芋を揚げるとか・・・」とお願いして出てきたものに感動。
手早く混ぜてくださいとのこと。
まるで、マドリードのあの店のアレではないか。
揚げたてのフライドポテトに半熟目玉焼きとソブラサーダ。
それをぐちゃぐちゃと混ぜて、卵をポテトに絡ませて頬張る。
こりゃ、ビールでしょ。
イネディット。
私はチーズの盛り合わせ。
ご一緒した方々は、前回にハマったデザートを。
ミルクを濃縮したエバミルクのようなものを吸い込ませてやわやわになったパンとカリカリの組み合わせ。
この日は栗の渋皮煮まで!
シェリーをいただかずにはおれませぬ。
もちろん、来月も予約済み。