ティッチャイタイフードのmay先生が、小岩におススメのタイ料理屋があるというので集合。
クンヤーイ。
最初、看板が「クソヤーイ」となっていて、それをmay先生が指摘したという逸話がある。
広い店内に、9名で。
日にちを勘違いしていて遅刻をしてしまった。
申し訳ない。
料理はすべてmay先生に一任。
タイ語でお店の人にオーダーし、色々とリクエストをしている。
アヒルのラープ。
様々なハーブやカオクアの香り、甘味、コク、酸味、辛味が混ざり合った複雑な美味しさ。
レバーのラープ。
火入れが絶妙。
ホムデンたっぷり。
自家製サイクロン・イサーン。
肉の粒感とか、ねっとりさの具合とか、ぎょっとするほど美味しい。
豚の串焼きは甘めの味付け。
ご飯が必要だということになり、もち米を。
may先生による、もち米の食べ方指導あり。
ネームクルックに開眼。
発酵ソーセージネームに揚げた豚の皮やカオクア、ピーナツ、ホムデン、唐辛子などを合わせものを、ハーブと一緒に青菜に巻いて食べる。
似た素材を使っていても、その扱いや加えるハーブの種類、唐辛子の種類などの違いで、まったく別の味に仕上がっている。
元々タイ料理は好きで、一時ハマって、都内のタイ料理屋を巡ったり、バンコクに旅行して食べまくったりした時があったから、知らない仲でもないジャンルだった。
しばらくは落ち着いていたが、タイに精通した友達やmay先生と出会って興味を取り戻し、そのオススメの店に行って、改めて複雑さに感じ入っている。
やわらかな豚のおっぱいは、
タレをつけていただく。
タイ料理は、タレの種類も豊富。
茄子とイワシ(?サバ?サンマ?)のヤム。
まるでサンマの内臓が入っているような苦味と旨味があるが、入っていないそう。
後からしつこい辛さが来るのは、may先生によると、乾燥唐辛子が使われているからだそう。
今まで食べたソムタムの中で一番美味しいと言っている人がいて、激しく同意。
味が馴染んで一体感がある。
may先生一押しの料理は、豚の血を固めたものや鶏の足が入ったトマト鍋。
食べ方も教わる。
素麺を細かく切り、もやしなどを共にレンゲにのせ、鍋のスープと具をたっぷりとすくって、刻み揚げニンニクを散らし、一気に口に入れる。
鶏の足のコラーゲンや、ほの甘くブリンブリンのプディングのような豚の血など、風味も歯ごたえも多彩。
アヒルのスープは辛くなく、八角のような香り。
牛筋出汁に生の豚の血を入れた麺料理。
麺に血が絡んでいる。
ちょっととらえどころのない味だなと思っていたら、may先生が、それぞれの好みに合わせて酢と砂糖を加えてくれた。
すると、ビシっと輪郭が定まった。
may先生の言葉で印象深かったのが、「タイ料理は足し算」だというもの。
塩も砂糖も酢も唐辛子もハーブもスパイスも、たくさんの要素をひたすら足して、味のバランスを取るのだとか。
前にティッチャイタイフードの料理教室に参加をさせていただいた時、「コクがない」と言ってスープに砂糖を加えていたことがあった。
それでそのスープが甘くなることはなく、確かにコクが増していて驚いた。
タイ料理屋のテーブルに必ず置かれている砂糖の意味を理解もした。
今回、辛いのが苦手な人たちもいて、辛さ控えめなものと2皿出してもらった料理もあった。
その時、may先生は「唐辛子の香りが美味しい」という説明をしていて、タイの人たちが求めているのは刺激ではないんだなと知った。
異国の料理は、その心を知ることで、より沁みる。
美味しさに確証が持てる。
馴染みのないものに違和感を感じることがあったとしても、考え方を知れば、素直に味わえることもある。
タイカラはマストですな。
同じ小岩のタイ料理屋でも、いなかむらは前のシェフ(今は別の店に行ってしまった)の料理で、ここの料理は、タイの味そのまんまなのだそうだ。
うん、そうだと思う。
電車ギリギリまで話がしたいメンバーで、近くの立ち飲み屋へ移動。
いやー、美味しく楽しく勉強になった。
ありがとうございます!
次回は、クンヤーイ隣2階のマッサージ屋にも寄りたい。