「ラヴァンの魚介版ができたんだよ」とパリに住む食いしん坊友達から聞いて、この出張を楽しみにしていた。
以前にラヴァンで世話になった親切なおじさんは、こちら担当になったらしい。
たまたま同じタイミングでパリにいらっしゃったみなくち先生と一緒に、初ラヴァン海。
ビネールのクレマンで乾杯。
海のほうのグラスは絵がなく、大きく丸い。
おじさんはいなかったが、他の店員さんたちもよく気が付く。
料理は魚介オンリーというよりは、何かしら魚介入りのアレンジのものが並ぶ。
ラヴァン同様に上を見上げて、吊り下げてあるメニュー札を指さしつつオーダー。
ポットに入ったムール貝のワイン蒸しは、最初にスープをチャコリグラスに注いでくれる。
でも煮切れていなくて酒臭い。
ジャガイモにタコ。
何故だかタコ焼きの味。
牛肉のタルタルにもムール貝入り。
完全に魚介と野菜だけの料理というのは、フランスでは難しいのであろう。
ここでは白を飲もうかな。
マルク・ペノのラ・ボエム。
卵に蟹マヨ入り。
ボルディエのバターや美味しい田舎パンのサービスは同じ。
ジョルジュ・デコンブのボジョレー・ブラン。
客層も大人で、すごく居心地が良い。
前回のラヴァンがイマイチ落ち着かなかったから、本当はこっちでゆっくりしたいのだが、如何せん料理にヒットがない。
ここの売りでもある生牡蠣を出張中は避けているから、なおさらだ。
とはいえ、望みを捨てず、何度か来てみようと思う。
で、隣のラヴァンへハシゴ。
フランスではやっぱり肉のほうがいい。
こちらでは赤を。
メニューのほとんどが終わってしまっていた。
プレ・フリとか、ゴーフルとか、鴨ソーセージのホットドックとか、食べたかったなあ。
結局干し鱈って。
若者が仕切るようになって、ノリもずいぶん若くなった。
早めの時間にこっちでガツっと食べて、海に移ってゆるゆる飲むのが良いのかもしれない。