東京でもなかなかタイミングが合わないのに、パリで会えるって不思議だ。
比較的新しい日本人シェフのレストラン、ボタニック・レストラン。
1階はタパス料理で、2階は1コースのみのガストロノミックスペースとのこと。
今回は2階で。
ファッションウィーク中ということもあってか、この日の客の8割くらいが日本人だった。
サービスにも日本人の女性がいて、よく気を配ってくれる。
ちょっと細部は忘れてきてるんだけど、全体として細やかで美味しい料理であった。
この下はポーチドエッグ。
シャンパンの後に白をボトルで。
奥さんが日本人だというサービスの方のオススメに従う。
ジャン・マルク・ピヨのサン・ロマン。
オマールやらホタテやらムール貝やら白身の魚やら、そこに大根というのが日本っぽさ。
とはいえよく馴染んでいる。
甲殻類のソースにはウコン入り。
メインはウサギ。
ソースにはブラック・カルダモン。
コースの全体を通して、スパイス使いが特徴的だった。
フランス料理の枠の中で、ちょっと珍しげなスパイスを1つ加えるというくらいの品の良い使い方。
もはや日本人シェフだからといっても、和の要素を強く打ち出す必要などないのがパリ。
つけ合わせのグラタン・ドフィノワは昔ながらのおばあちゃんのレシピで、チーズを使っていないのだそうだ。
なのにしっかりとコクがあり、言われなければチーズなしとは気付かなかったかもしれない。
リンゴのタルトも、何か印象的なものが加えられていたような…。
お茶菓子の中にインドのリフレッシュメントを模したものが。
シェフはインド旅行でもしたのだろうか?