2015/12/07

蜃気楼

新板橋の四川料理店、蜃気楼。
色々なところから良い評判を聞いていた。
風変わりだが、料理は美味しいし、マスターに味があると。

19:15開店で、19:00に電話をしても通じなかったりする。
予約の際、ワインの持ち込みをする人が多いよと推奨してくれた。
持ち込み料は1,000円で、ワインクーラーもワイングラスのあるとのこと。

それでは、1人1本持ち込みで。

って、ボーペイサージュのシャルドネ 2013!
貴重なワインをありがとうございます。
プロポリスのような香り、松脂。

他にドラピエと、

ポイエル・エ・サンドリのゼロ・インフィニート。
レモンのような酸味で、しっかりとした泡。
ソラリスという葡萄は初めてな気がする。

こういう店で、ワイングラスの用意があるのは、とても嬉しい。

マスターと話ができるカウンターが特等席。

まずは、冷菜。
一般的なものとは部位が違うというクラゲ。
戻すのに2日かかるそうだ。
歯触りにバリエーションがある。
噛むほどに旨い叉焼。

豚耳煮こごり。
これ用のタレがまた美味しい。

汁だくの小龍包はお椀でいただく。

おこわの味付けも好きだなあ。

揚げた茄子にクミンなどのスパイスフレーク、ピーナッツ。
衣をつけて揚げたカリッジュワーという茄子。
スパイス使いが独特で、麻や辣は感じるが、舌を痺れさせるほどではない。
だからワインにも合う。

海老餃子。
中にも外にも海老。
餃子自体にも味が付いているが、添えられた粉が麻薬的。

いただいた中国のソーセージは、脂が透明になっているだけあって、舌にすんなりと馴染んで重さがない。
スパイス使いも適度。

〆は麺。

調味料も中国のものを使っていると、見せてくれた。

マスターはサービス精神旺盛で、精力的に食べ歩いてもいらっしゃる。
四川食旅行の写真を見せてくれたり、関西の美味しい店を教えてくれたり。
エンターテイメント性が高い。

青唐辛子の漬物を使った和え麺。
風味の多層っぷりに唸る。

マスターの料理をもっともっと味わいたいが、基本的にお任せで、追加も難しい。

こういう四川料理は他で出会ったことがないなあ。
定期的に来るという人の気持ちがよくわかった。