いつもご一緒してくださいるご夫婦が持ち込んでくださったアンリオ・ブリュット・スーヴェラン。
守備範囲の広いシャンパン。
自家製のカラスミ。
塩が少なすぎたかもとおっしゃるが、それによりチーズのような風味が感じられ、アンリオとよく合った。
鯛の飯蒸し。
鯛の頭の部分をほぐし混ぜて。
わさびと共に。
掌に収まる小さな鍋でグツグツと、ハマグリの土手鍋。
すだちの香り。
タラの白子。
処理の仕方を変えたそうで、河豚の白子のように皮の弾力も楽しめる。
同じく持ち込んでくださったシャトー・タルボのカイユ・ブラン。
2004年と2009年を飲み比べる。
2004年のほうがミントの香りがくっきりとし、よりフレッシュ。
時間が経って先に意気消沈するのは2009年。
富田林の海老芋。
煮含めて、中心部のみ残して大きさと形を整え、葛粉揚げ。
こちらで毎年いただく料理の1つだが、去年よりも優しく深い。
味付けや煮方を試行錯誤し、変えたのだそう。
常により上を目指し続ける姿勢に打たれる。
それを飄々と当たり前のように話すことにも。
セイコガニ2杯分。
外子、内子、ミソ、身のすべてを一緒に頬張る。
やはり日本酒も。
加賀藩。
生から茹でて蒸しなおした温かい蟹。
出汁優位な土佐酢は最後に飲み干す。
蟹の証明。
まる豆腐。
たっぷりとすっぽん。
贅沢な出汁。
カレイの一夜干し。
その骨煎餅。
グジの蕪蒸し。
ゆりねとぎんなんも。
細やかにおろされた蕪に包まれた、むっちりグジ。
お馴染みのご飯。
これに赤出汁。
わらび餅。
毎回進化があって、しみじみ感動する。
今年もありがとうございました。
また来年も、よろしくお願いいたします。