2014/06/15

祖師谷散歩

サルメリア69の話はいろんな人から聞いていた。
でも、成城学園前で、さらに駅から遠いって、無理。
と思っていたら、祖師ヶ谷大蔵在住の方がツアーに仕立ててくれましたとさ。

エノテカでシャンパンを飲みつつ待ち合わせ、バスで69へ。

ここで買ったハムやらを持ってピクニックのはずが、梅雨入りにつき生憎の雨。

ビオなワインやイタリアの地ビールも扱っている。
イタリアでも最近は地ビール流行りだという記事を読んだばかりだったから、ワインでなくビールにする。

ピクニックができなくても歩き食いするさと思っていたら、アテンダント様が成城学園前駅ビル内の休憩スペースを見つけてくれていた。
お弁当を食べたりしている人もいるし、折よくご婦人たちの会合も開かれていて、我々が生ハムやらビールやらワインやらを広げてもそれほど変じゃない…はず。

7人、遅れて1人到着で総勢8人の宴会スタート。

24か月熟成のプロシュット・ディ・パルマ。
30分以内に食べる場合限定のシュワシュワ切りで。

同じものの通常スライスも買い、食べ比べ。

切り方でこんなにも味に違いが出るのか。
そして、この生ハム、衝撃の美味しさだ。
実は、「自分で作っているわけでも輸入しているわけでもないんだったら、わざわざそこで買う意味ってなに?」と思っていたのだけど、これまで食べたイタリア産生ハムの中でもトップクラス。
塩気が気にならず、脂の旨さを強く感じる。

チンタ・セネーゼのサラーメ・フィノッキオーナの感動も忘れ難い。
フィノッキオの香りがサッと口の中に広がり、脂の旨味の余韻が長い。
69で1切れ味見をさせてもらったのだが、バスで成城学園前に戻るまでずっと幸せな後味が続いていた。

これはたびたび食べたくなるね。
ラルドも美味しいと言うので、それも味わってみたい。

ビールはビッラ・フレアの大瓶を2種類。
コスタンツァとフェデリコ・セコンド。
水の良さを感じる爽快な口当たり。
潔く消える苦味。
鼻に残る香りの良さ。

前はイタリアビールというとナストロ・アズーロかペローニで、興味を持てなかったものだけど。
イタリアの地ビールにもちょっと注目してみよう。

ご一緒した方が持参してくれた四恩のローズも。
ジメっとした時に飲むのに最適。

沖縄帰りのkumiさん一押しの店のサーターアンダーギーは甘さ控えめ。

休憩所で長居するわけにもいかない。
アテンダント様はちゃんと心得て、祖師ヶ谷大蔵の名居酒屋たちばなを予約してくれていましたよ。

お通しがどれもきっちりと作られているのは、良い居酒屋の証ですな。
魚の煮つけが大人気。

刺身も安いのにちゃんとしてる。
特にタコ刺しが美味しかった。

ハムカツは新しい解釈。
塊の合成肉を揚げてからスライスしている。

アジフライもジューシー。

谷中生姜でさっぱり。

日本酒はお試しサイズもあるのが頼みやすい。
お試しとはいいつつ、受け皿ひたひたまで注いでくれる気風の良さ。

名物でもあるという鯖棒鮨。
鯖がレアレアでガリが効いてて旨い。
そりゃ名物にもなるわ。

さて、続いてはアオジ・ソシガヤ。
古民家建具が味あるなあ。

料理はアテンダント様がお任せを注文済み。

ワインはイタリアのものと日本のものが色々と。
奥野田のフリッツァンテで何度目かの乾杯。

カルパッチョには、トマトとブドウ。

青菜のサラダにはブルーベリー。

8人だからね。
イル・ヴェイのピノ・グリージョはオレンジ色。

繊細なパテ・ド・カンパーニュ。

魚のグリル。
ビッツァ釜で焼いたのかな?
しっとり。

サリーナ島の白。

軽めの赤ということで、那須ワイン。

パスタもちもち。

待ってましたのピッツァは、マルゲリータから。

ナポリピッツァとしては軽やかな生地。

ヒロミ・ワイナリーのSoif Rouge。

タマネギとカニと黒オリーブ。

ナポリタンなピッツァには、

レモスコをふって。

この調味料、安心感があって、タバスコの代わりに良いかもしれない。

追加でトマト以外のピッツァをと、クワットロ・フォルマッジ。
3種類の蜂蜜を添えてくれる。

デザートも丁寧。
ガトーショコラがにっちりと濃い。

近所にあったら、助かるだろうな。
祖師ヶ谷大蔵の商店街にはそそる店がたくさんあった。
また来なくては。

満腹だけど、あともう少し飲みましょうと、にこみや三浦へ。

チリの白をボトルで。
ビールを飲む人もいたり。

お通しはスペインのハモン。

枝豆とピクルス。

で、やっぱり揚げ芋の誘惑には勝てない。

いやはや充実。
アテンダント様の気遣いに感動っす。
臨機応変に対応しながら、騒がしく口うるさい7人をゆるさやかに束ねて案内してくれる手腕。
ありがとうございました!