横浜で夕食の予定。
遠出をするのに夕食だけってのはもったいない。昼から行こう。
こちら側在住の方が中毒になっていて、定期的に食べているトマトタンメンなるものを味わう絶好の機会ではないか。
というわけで、山手の李園。
駅から離れているけれど、秋晴れの散歩は心地よい。
1人でぷらぷらとやってきた。
噂のトマトタンメン。
こりゃクセになるわ。
ごま油が香る優しい塩味のスープは、トマトのトロリとした酸味と旨味が満載。
青いのは何だろ?バジルにしては香りが強くない。
キクラゲのコリコリがアクセント。
油淋鶏も有名だそうなので、小をビールと。
トマトタンメンのスープをすすりながら。
このスープ、麺と一緒でも、単体でも美味しいという絶妙な濃さ。
こじんまりとした店は食欲をそそる活気があり、お店の人たちも感じが良い。
家族連れやカップルが気軽に食事をしていて、他の麺や炒飯、おかずたちも美味しそうだった。
腹ごなしに歩いて中華街まで。
萬福臨で自家製の15年熟成豆板醤を買い、
同發でサックリングピッグを買う。
土曜日の中華街は混んでいて、ゆっくりと見て回る感じじゃない。
次行こう、次。
友達がビアフェスで手伝いをしていると知り、やってきたビアフェス横浜。
会場の大さん橋ホールが日本大通り駅から徒歩7分ってのは嘘だから。
15分以上かかるから。
それにしても盛況。
入場料5,000円を払って、ビールに適したガラスのテイスティンググラスをもらって会場へ。
日本中、そして世界各国のビールが飲み放題。
はこだてビールの社員の出世するビールの後、イタリアのクラフトビールを。
パラデンのイザック。
ブラックな熊のぬいぐるみラベルがかわいいイギリスのタイニーレベルでUSAウィートを飲み、ダイアモンドナットブリューイングでダイアモンドナットIPAを。
行列していたビール界のロールスロイスなるエールスミスのオールドナムスカルと、最後に金色三麦のハニーラガー。
ビールをいくらでも飲める人にとっては、かなりお得なイベントだよな。
私はビール飲みではないのだけど、それぞれに異なる個性ある味わいのクラフトビールは好きだと知った。
そして、自分の好みは軽やかで香りが華やかなものであることも。
次回はぜひ、3~4人で来たい。
さあ、本日のメインイベントへ向かおう。
阪東橋のタイ料理居酒屋ソムタム。
タイ料理に精通したはっしー先生(kiwiのサイウアマスター)がオススメの店。
はっしー先生を含む6人で。
お通しはケープムー。
そうそう、美味しいタイ料理屋のお決まりは、居酒屋居ぬきな店内とカラオケセット。
なぜか熱帯魚の水槽があることも多い。
ちなみに、ここは色々と興味をそそる装飾があり、トイレは必見。
オーダーは基本的にはっしー先生にお任せ。
辛いのも大丈夫と伝えたので、ソムタム・タイもかなり辛いが、フレッシュで具だくさんで美味しい。
干し牛肉を焼いたヌアデードデォウ。
タイ語のカタカナ表記は店によってまちまちで、面白い。
ビーフジャーキーよりも柔らかく、でも旨味が凝縮していて甘さがあり、ほんのりとスパイスが香る。
ついつい手が伸びるおつまみだ。
タイのもち米カオニャオも。
コリコリとした部分など、色々な部位が入っている鶏のラープ。
カオクアの香りがたまらなく好きだ。
タイ人ママが作る家庭料理は決まりごとがなく、彼女が美味しいと思うアレンジがされている。
タイ料理を習って、そういう自由さを感知できるようになったのが嬉しい。
サイクローク・イサーンは春雨入り。
自然な酸味と旨味。
肉もゴロゴロと歯ごたえがあり、自家製ならではの美味しさ。
ネームクルック。
タイ料理で好きなメニューの一つだ。
米を揚げるという手間がかかるから、美味しい店で積極的に食べたい。
コームヤーン。
脂がキツすぎないのがイイ。
甘めのタレで。
カイランと揚げ豚肉のオイスターソース炒め。
カイランのカリカリとした歯ごたえが小気味よい。
ゴーヤの肉詰めスープ。
ゴーヤの苦味が活きている。
遅れていた1人がやってきた。
ママがお任せで作ってくれた鶏のカレー炒め。
漬物のようなキャベツなど、色々と入っている。
ここの料理人であるママはチェンマイのある北部出身なので、その地方の料理を作ってくれる。
メニューにある以外にも、その時にできるものを聞いて作ってもらうのが良いのだとか。
最後にプーパッポンカリー。
さすが、はっしー先生ご推薦の店、わざわざ阪東橋まで来る価値がある。
1皿の量が多いから、6人以上で来たほうが良い。
満腹だという3人と別れ、4人で野毛へ。
腹ごなしに歩くのに丁度良い距離。
ワインが飲みたいねと。
野毛ドル様たちがinstagramに上げていて気になった「赤い店」へ。
小さな店は、本当に赤い。
そして、グラスでいただけるビオワインの揃いっぷりが異常。
この日の白ワインの中から、
ヅィダリッヒのプルルケ 2011。
ふと見上げたら、ずらりと並ぶロマーノ・レヴィ!
憧れのグラッパ。
なんと、グラスで飲めると。
ああ、どれにしよう。
コルクもかわいいねえ。
てんとう虫が描かれたものをいただく。
なんとやわらかな。
それでいて、離れていても香るほどの広がり。
余韻の長さが驚異的。
友達が飲んだ別のボトルは、キャラメルのような香りがした。
おつまみはなく、持ち込みは自由。
でも、パネッツァのパンの盛り合わせがあった。
ロマーノ・レヴィのグラッパの後だと、ドメーヌ・デ・ミロワールのマールが少しキツく感じる。
プロセッコのグラッパや、
セニャーナのミュラー・トゥルガウのグラッパ、オキピンティのプラッパートのグラッパを飲み比べているうちに、良い感じに腹がこなれた。
この店が入っている建物やトイレもまた、味わい深いんだ。
ロマーノ・レヴィがあるうちにまた来ないと。
充実した休日。