2015/03/15

ヴァンヴの蚤の市で買ったものたち

土日は日本からのメールが来ない。
仕事の前に、時差ボケを利用して蚤の市へ。

ヴァンヴは朝が早い。
8:00前ではまだ準備中のスタンドが多いけれども。

小汚いピューターの皿を売っていたのは、古本スタンドのおじさん。

1つ買ったら、手作りだというリンゴのお菓子をくれた。
朝ごはん前だったので、甘いものが嬉しい。

イタリアの教会でよく見る願掛けプレート。
欲しいなと思ったが、60ユーロもしてあきらめた。

蚤の市では、自分が何を買うか、いくらまで出すかを決めておく必要がある。
闇雲に見ていると、何が欲しいのかわからなくなって、買い物ができない。で、後で後悔する。
自分が良いと思う基準も意識しておいたほうがスムーズだ。

今回買ったもので、一番掘り出し物だったなと思うのが、このキュノワールの皿。
キュノワールは人気で、割れているのをホッチキスのようなものでとめてある状態でも、蚤の市で50ユーロなんて価格で売られている。
これはコンディションが良く、20ユーロだった。
廃品回収したものをそのまま持ち込んだと思しきスタンドで、鉄製品などに紛れてポロリといた。
まさに出したばかりのところで、他の人が皿には見向きもしていなかったのが幸いした。

直径30㎝。
裏側にはスタンプがある。

検索すると、同様のものが18世紀とされていた。
1700年代後半。200年以上も前のものか。
アンティークは、そのモノが経てきた時間を買うのだと思う。

貫入を眺めながら、作られた時代について考えるのが楽しい。

オクトゴナルの皿。
土曜日に1周り大きいのを1枚、日曜日に戻って残っていた小さいのを3枚買った。

1920~1950年のサルグミンヌ。
比較的新しいからか、新品のように綺麗だ。

小さいの1枚にはバックスタンプがなく、クリーム色が少し薄い。

幅40cmの楕円。

1895年まであったボルドーのJules Vieillardというメーカーのようだ。
人の良さそうなおじさんが、同じ柄のディナープレートなどを色々と扱っていた。

使い込まれたシミに味があると思うのだが、親は汚らしいと感じるらしく、ハイターに浸けていた。
漂白はできず、よかった。
こういうものに対する感覚は人ぞれぞれ。

古本屋のおじさんから買ったボロっとしたピューターの大皿は幅37㎝。

全体が綺麗に黒くなった皿など、ピューターものはよく売られている。
大きな楕円の皿が欲しかったのと、この変形花リムの無骨さが気に入った。

裏は真っ黒で、謎のスタンプがある。

何のメタルかわからない錆びついた鍋のようなもの。

裏は銅なのか?
左右に持ち手があった形跡があり、やたらと重い。

こういう何に使うかわからないものを買って、後から用途を考えるのも楽しい。

シルバーメッキの楕円皿は、インスタ上で焼きそば皿ということになった。

象牙らしき柄にシルバーの歯が付いたナイフ。
柄にうっすらとイニシャルが彫られているのも買った理由。

シルバーのカトラリーは欲しいと思いつつ、値段とデザインのバランスでコレと思うものをなかなか見つけられない。
ディナー用のものは大きすぎて、サーブするときにしか使えなかったり。
これは小ぶりで、チーズやパテにぴったりだ。

アルミホイルと重層と熱湯でシルバーの黒ずみが落ちるという。
試したら、本当にピッカピカになった。
全く磨かず、3分くらい放置しただけ。
小さなホールマークまでピカピカ。

容器にアルミホイルを敷き、シルバー製品と重層を入れ、上から熱湯を注いで放置する。
または、鍋で沸かす。
それだけで靄が晴れるように黒ずみがとれる。