最初に出てきた丸ごと海老のチェティナードカレーを一口食べた時の衝撃。
これがチェティナードというものかと。
豪勢なスパイス使いで人気のあるチェティナード料理は、インド旅行中になんどか口にした。
とはいえ、チェティナードの料理の特徴を理解するまでには至らず。
ちょうど、シナモンなどのスパイスをたっぷりと使うという記述を読んだ後にこのカレーを食べ、舌で納得した次第。
チキンカレーとマトンカレーも、この日は強い香りのスパイスがガツっと主張していて、寒い季節とよく合っていた。
かたやベジクルマはクリーミーでまろやかという緩急。
インドカレーは家で度々作るのだけど、どのスパイスをどれくらい入れるとどうなるのかというのが、体感として理解できていない。
サンバレーホテルのカレーは、ゴールが見えていて、そこに向かって意図的に組み立てているように感じられて、なるほどと思わせられる。
同じ店のチキンカレーといえども、色々な引き出しがあって飽きない。
インド旅行の際、その多用性に魅せられたのを思い出す。
ロティのほのかな甘みや、レモンスカッシュの弾けるようなフレッシュさなど、メニューにあるもの全てに神経が張り巡らされていて、惰性がない。
記帳式という予約制度の煩わしさなどがあれど、定期的に行ってしまう店なのだ。
ペシャワーリロティは必食。
クルフィとの組み合わせで。