2017/10/28

落語後の笹吟

下北沢の本多劇場で落語会の後の定番、笹吟。
予約をしていなくても入れることがほとんどで、日本酒はもちろん、和え物に定評がある。
季節の素材を、新鮮さを感じさせつつも狙いすぎない組み合わせで味あわせてくれる。
寒くなってきた今は、蒸し物もいい。

最近の自分はすっかり伝統原理主義化が進んでいて、わざわざ足したり組み合わせたりしない、そのもの自体の精度を高めたものを好みがち。
でも、笹吟は新しさよりも美味しさを求めた上での組み合わせと感じられて、素直に嬉しい。
そもそも、オーセンティックなものも真っ当に美味しいしねえ。

この日は昇太さんの独演会。
酒飲みの落語家さんの噺の後には日本酒が飲みたくなる。
どんなに芸達者でも、飲まない人の落語は酒を呼ばない。
その人にとって、酒を呑む時間が重要でないと、噺の中でもサラッと流すようなところがあるからかもしれない。