2018/01/04

上海・成都旅行

ここ何年か、クリスマス前から旅行に出て、年末中に帰ってきている。
クリスマスをまたぐので、キリスト教国でないところに。
一昨々年はインド、一昨年はスリランカ、さて、2017年はどうするか?
日頃飲み食いをご一緒しているタワマン婦人ことミキティは、仕事の関係で東京と上海に半分ずつ住んでいる。
ミキティが上海にいるなら案内してもらおう!
でも、上海だけじゃなくどこか…。
四川は?パンダさんと四川料理。
というわけで、2017年の年末旅行は上海と成都の旅となりましたとさ。


ネット環境:
準備段階での不安は、ネット環境。
GoogleやTwitter、Instagram、LineがホテルなどのWiFiでは使えないという。
調べたところ、特区となっている香港のSIMを使うことでどうにかなるということがわかった。
香港SIMは日本で簡単にネット購入できるし安い。
実際に使ってみたところ、設定さえすればスムーズに上記のSNSがやGmailが使えた。
ただし、Google Mapについては、表示はされるが、現在地情報がずれていてあてにならない。
中国の地図アプリを入れていく必要がある。

アプリ:
香港SIMがあれば東京で使っているとのあまり変わらずに過ごせるが、ホテルのWiFiでは使えないものが多い。
もしもの場合を考えて、中国で使えるアプリを入れておくのが安心だ。

大衆点評
中国の食べログ的なサイトのアプリで、サイトよりアプリのほうが動きがスムーズ
旅立ち前の下調べでも役に立つ
上海での食はミキティに任せっきりだったが、成都ではこのアプリの評価が信用できることがわかった
投稿写真で店や料理の雰囲気がわかるし、中国語がわからない我々は、推奨メニューの画像を見せてオーダーすることができた

飞常准
ミキティから教えてもらった飛行機の発着状況の詳細がわかるアプリで、国内線の乗り継ぎがある場合はマスト
コロコロ変わる搭乗口情報も空港の案内板より早く表示される

高德地图百度地图などの中国の地図
Google Mapはあてにならないので、中国の地図アプリは必要不可欠

WeChat
中国版Lineのようなもので、国内で友達と待ち合わせたりする際に役に立つ

下調べ:
下調べ段階で言われていたのが、前年の情報はあてにならないということ。
常に変わっているので、店や施設がなくなっている可能性が高いと。
半年前でも鵜呑みにせず、中国のサイトで裏を取ったほうが良いそうだ。
実際、そうやって調べてみると、良さそうと思った美術館や店がすでになくなっていたということがままあった。
四川については美味四川のサイトや本がとても参考になったが、営業時間等詳細が季節によってか違うことが多かった。
四川料理にどういうものがあり、どういった店で食べられているかを知るために読んでおく必要があるが、店については大衆点評などで最新の評価を見て、場所や時間、雰囲気が自分に都合の良い店を調べ直したほうが無駄がない。

飛行機:
東京から上海までは飛行機で3時間、上海から成都までも同じくらい。
中国は広い。
中国東方航空を利用したが、ラッキーなことに遅延もなく、機内も清潔で快適だった。
ただ、機内食は酷い。

ホテル:
上海はマリオット・シティ・センター、成都はリッツ・カールトンで、どちらも場所が便利で快適に過ごせた。
地下鉄の駅から近いというのは、今回泊まったホテルの大きな利点だった。

市内交通:
上海も成都も想像を超えた大都市で、ビッグサイトより大きいような建物が点在している。
1区画が大きく、2つ先の区画まで行くのに徒歩で30分以上かかる。
タクシーは安いが渋滞が酷いので、できるだけ地下鉄を利用したい。
表示はわかりやすいし、清潔で整備されている。
タクシーを利用する場合、スマートフォンの地図表示を見せるのは運転手が面倒臭がることがあるそうだ。
英語はまず通じない。
ミキティに倣って、メモ帳に大きな文字で中国語で行先と住所を書いたものを見せて乗り切った。
そうすると、運転手が自分のスマートフォンで道順を検索して連れて行ってくれる。

中国鉄道:
成都から日帰りで楽山にも行ってきた。
大仏が有名だけど、目的は食事。
美味四川によると、あの辺りは美食地域だというので。
成都から楽山まで、新幹線で1時間、バスで2時間。
でもバスは渋滞で3時間以上になることもあると読んだので、迷いなく新幹線にした。
チケットは日本からCtripで予約。
発見は窓口に予約控えのコピーとパスポートを持って行く。
外国人は機械での発券ができない。
窓口は長蛇の列で、当日だと乗り過ごす危険があるということで、前日の午後に済ませておいた。
当日、駅に入るのにもパスポートの提示を求められる。
フルフラットだというビジネスクラスは席数が少なく、すでに売り切れていて、1等車にしたが、日本のグリーン車くらいの快適さ。
トイレも清潔。


今回の旅行で一番衝撃だったのは、上海や成都の大都会ぶり。
上海に至っては、街の大きさだけでなく、マナーも含めた洗練さや洒落っぷりで東京を超えているようにすら感じた。

そこここに「マナーを守りましょう」という標語が掲げられているだけあって、地下鉄に乗る時は降りる人を優先し、掃除係りの人がそこらじゅうにいてゴミはほとんど落ちてなく、クラクションを鳴らすのは禁止されている。
ハイブランドが詰め込まれた巨大な商業施設がそこらじゅうにあり、港区的なエリアでは街を歩く人々の着ているものの質もセンスも目を見張るものがあった。
成都ですら、その都会ぶりには唖然とさせられた。
とにかく巨大で、人が多く、経済活動が活発。

道端の屋台やローカルな市場でさえ、人々はスマートフォンでQRコードのようなものを使って支払いをしていて、現金はおろかカードすら使っていない。
未だに現金しか受け付けない大店のある東京が不安になる。
シェアサイクルが完全に浸透してもいる。
空港は、上海だけでなく成都も、インターナショナル空港として24時間体制で動いていて、朝の5:00でもほとんどのレストランやショップが営業している。
航空券を読み込み、空港内を案内するカートのようなものもある。

今まで、それなりに旅行はしてきたが、先進性ということにおいて東京の存在感に疑問を感じることはなかった。
今回初めて、それが揺らいだ。
未来に、今と同じ誇りを感じていられるだろうか。