2015/02/03

パリで持ち寄りご飯

恒例な、友達のお宅での夕食。
ジル・ヴェロで日持ちしなさそうな品を買って行く。

この骨付きハムが素晴らしく美味しいのだ。
日本にも持ち帰れるかもしれないが、これはしっとりと切りたてをパリで食べたい。
日本で食べるハムとは別物な肉肉しさ。

ブーダンノワールやアンドゥイユ、その他あらゆる部位を集めたゼリー寄せ。
なにこの贅沢さ!手間のかかりっぷりを想像して、倒れそうになる。

ちょっとずつ色々というのがイイ。

土曜の夕方だったからか(日・月は休み)、オレンジ皮入り豚肉パイ包みの残った端の部分をおまけでくれた。
「ハジッコハジッコ」と言っていたような気がするが…?
10㎝くらいの大盤振る舞いに、この店のこだわりを感じる。味が落ちてしまったものは売らないのだ。

ミラノのMerccato della Terraで買ったストラッキーノと、友達が買っていてくれたペースト入りのチーズ。

ペースト入りは、バジルの色と香り、そしてクミンなどのスパイスがこってり。
見た目より食べやすいが、レバノンデリで買ったチーズを彷彿とさせるスパイス風味。
単体でつまみだ。

J.M. ゴビヤール・エ・フィスのプルミエ・クリュで乾杯。

お値段の割にコクがある。

お料理上手な友達は、フランスでも季節の素材を使いこなしている。
エルサレム・アーティチョークというのは菊芋。そのポタージュ。
芋の中にアーティチョークのクセもあり。

エルサレム・アーティチョークも菊芋も、どちらも食べたことがあっても、つながっていなかった。
そうか、同じものか。

蕪の酢漬けは箸休め。

さすがだなあと思ったサラダ。
フヌイユとリンゴとコリアンダーのサラダ。
ソースはレモン塩とオリーブオイル。

フヌイユが旬で、そこに同じく季節のリンゴを合わせることをイメージして、それだけでは強すぎると、市場に溢れていたコリアンダーを加えたそう。
同じ季節の産物の組み合わせは、しっくりとまとまっていて無理がない。
フランスの露店市はまだまだ季節が活きている。

あ、コリアンダーは季節じゃないか。

赤はUne Autre Route。

ブロッコリーをイタリア的にフニャフニャに茹でたのが好きだ。
特にアクの強いヨーロッパのものは。
ブロッコリーとジャガイモとパルミジャーノと黒胡椒。
茹で加減が肝。

ハジッコなパイ包みの本当のハジッコは、ゼリーパイ。
こりゃ売れないよね。

シメはお吸い物。
丁寧に昆布で取った出汁にオクラと麩。
海外で日本食が恋しくなることはないけれど、出汁をすすると、やはりほっとする。
お料理上手な友達のありがたさ。