言うまでもない名店、新橋星野。
常にある日本酒は天領と加賀藩。
他の銘柄があるときもある。
この日は麒麟山の純辛。
朝夕は肌寒く感じるようになってきて、温かい椀が沁みる季節。
皮鯨と焼き茄子、白味噌。
カマス鮨、バチコ、ホウレンソウと松茸のお浸し。
台風の影響で国産が入らず、中国雲南省の松茸。
雲南省はトリュフも取れるそうな。
おや?と思ったら、前菜を始めたとのこと。
京味の前菜はいつも「ああ、ここは記憶以上に美味しい」と、高揚させる。
星野さんはあえて出していなかったそうなのだけど、やはりこれがあるとスムーズに流れが作れるので、出すことにしたのだと。
昔から続くコースの組み立てというのは、理にかなっているのですな。
蒸し鮑。
この季節の星野の名物と言えるのでは。
松茸フライ。
ウスターソースで。
鯛。
鱧松茸の菊花椀
サラワ味噌漬け。
生木耳と銀杏のひりゅうず、甘めに炊いて柚子の皮を散らした湯葉、サヤインゲンの炊き合わせ。
蟹もずく。
最高のご飯。
お代り3杯目はおこげ。
わらび餅。
いつもよりボリュームがあって嬉しかった。