くみさんの出張料理@粋ハウス。
家主様におかれましては、噂のくみさんのタイ料理を食べたいけれどイベントはハードルが高いという友達のため、くみさんにお願いをされたのでした。
シャンパンで乾杯。
エリック・ロデスのアンボネイ、ブラン・ド・ブラン。
お酒は持ち寄り。
リクエストをしていたフルーツを使ったヤムは、文旦と鶏。
白ウコンのヤム。
南タイのルークイーというフルーツのドライとクリームチーズ、ディル。
調べるとヴェルヴェットタマリンドとも言われるらしく、ちょっとそんな風味。
組み合わせが決まっている。
ピリっと唐辛子のアクセント。
シグニチャー的なメニューは季節の野菜とナムプリック。
インゲン、ニンジン、うるい、蕪に、パックパンというタイの野菜。
ナムプリックカピとナムプリックメンダーで。
メニューで確かめながら、説明を聞きながら味わう。
揚げたワンタンの皮と、この赤いタレは何でしたっけ?
シンプルなのに、妙に旨い。
揚げ物には、やはりビールですよね。
とはいえ、そこらのビールじゃないところが素敵。
ワイルド・ビアのニンカシ。
リンゴ果汁と野生酵母を使っているそう。
フレッシュで濁りがあるところが、ちょっとオーガニックのシードルっぽくもある。
真鯛の唐揚げ青マンゴー添え。
背骨以外はバリバリと食べられるほどしっかりと揚げた真鯛。
青マンゴーのシャクシャクとした歯ごたえや酸味と合わせて食べるこれ、好きだなあ。
イスラエルのゴラン・ハイツ・ワイナリーのヘルモン。
ジュリアン・メイエーのメール・エ・コキアージュ。
これもリクエストをしたクンオップウンセン。
しかもこの日のは生胡椒入り。
タイ料理の定番だけど、くみさんが作るのが特に好き。
旨味爆発。
生胡椒がピリっと引き締めるねえ。
イカの塩卵炒め。
ソースを舐め取りたいヤツ登場。
パンにも合うだろうなあ。
ソースは大事に取っておき、後の米と他のおかずも一緒に混ぜて喰らう。
桜の季節でもあるので、ドメーヌ・シュヴロのキュヴェ・サクラ。
器はくみさん持参のものに粋ハウスのが加わって、宴を盛り上げる。
雷魚のスープ。
干した魚で出汁を取ったスープが馴染まないわけない。
ジャスミンライスは混ぜてはいけないのだそう。
粘りがでないよう。
夜来香(と聞いて歌いだす人あり)という花芽と豚の炒め物。
歯触りも楽しいし、何よりジャスミンライスとの相性の良さたるや。
パスカル・ジョリヴェのサンセール。
鶏のグリーンカレー。
くみさんのグリーンカレーは何でこんなに洗練されているのか?
ニッタヤのペーストを使っていると言うけど、他とは違う。
くみさんのすべての料理に言えることだけど、美味しいというのはもちろん、味がお洒落なのだ。
器や盛り付けのセンスは言わずもがなで、でもそれ以前に味自体が洒落ている。
こなれたお洒落感が溢れ出ている人だから、作る料理も自然とそう仕上がるのだろう。
マネできるものではない。
豚と茄子のキーマオ炒め。
汁ごとジャスミンライスにかける。
シエラ・ネヴァダのホップ・ハンター IPA。
酒が進みますな。
南アフリカのタサック・ジャンパー、リースリング。
デザートはアンチャンのゼリー。
マナオで青から紫に変わる。
ル・オー・メドック・ド・ジスクールを飲みながら、セバスチャン・ゴダールのパンデピス。
くみさん、粋ハウス家主さま、ありがとうございました。
で、夕暮れの代々木公園で花見をば。
まだまだ宴たけなわ。
場所取りで誰かが敷いたシートに上がりこみ、ポットで持参したホットラムなどをすする。
桜はいいねえ。
とはいえ寒いので、参宮橋のシャンクスへ。
ポテトチップ入りポテサラや、
紫キャベツシラスサラダや、
冷製クスクスなど。
ビールはもちろん、ワインのセレクションも気が利いている。
ここは何だって気が利いている。
満腹だとおっしゃる皆様に半ば呆れられながら、テントバーガーなるメニューをオーダー。
なるほどね。
スモーキーでジューシィ。
これは何だったかね?
満腹中枢と自制心が破壊された結果、20年以上ぶりのサッポロ塩ラーメン。