来たいなあと思いつつ、逃しそうでもあったファロのホワイトアスパラガスフェア。
お誘いいただき、感謝でございます。
シャンパンで乾杯。
ピエール・カロのグラン・レゼルヴ。
白アスパラのムースに、下はブリニ、中にはウズラの半熟ポーチドエッグ。
ここからは料理に合わせたワインコース。
次の料理に、テルラーノのピノ・ビアンコ、ヴォルベルグ、マグナム。
ふくよかさにうっとり。
こちらのフェアでは、ワインを合わせてもらうのがマストだ。
なんとも立派な!
特別な食材はしかるべき店でいただくに限る。
でないと、その真価を味わえず、食材に申し訳ない。
ホワイトアスパラガスのヴァポーレ、赤ワインヴィネガーのエスプーマとあさつきのピュレ。
酸味と苦味の真骨頂。
今日は、このワインも楽しみにして来た。
ヴァレンティーニのトレッビアーノ・ダブルッツォ 2005。
香りや味の要素の多さ、力強さ。
詳しい先輩方は、特にこのボトルが当たりだとも言っていて、嬉しさ倍増。
ヴァレンティーニを合わせたのは蒸した黒アワビ、海藻バターソースとアワビの肝。
ウイキョウの葉の香り、ウイキョウの株とドライトマトのサラダの歯触りが加わる。
磯っぽさを上手く丸めこむ技術。
海のもので肝が加わると、とかく「とはいえ日本酒も合わせてみたいよね」ということになりがちだが、これには絶対にワインだ。
品の良い薄い色調のランブルスコ。
カンティーナ・デッラ・ヴォルタ 2010。
生ハムとコンソメゼリーの冷製タリオリーニ、ホワイトアスパラガスソース。
冷製パスタにはあまり興味がなかったが、これをいただいて考えを改めた。
しっかりとコクがあり、力強い。
ハムとコンソメジュレと白アスパラと麺が一体化している。
コッリ・ディ・ルーニのアティス 2011。
ヴェルメンティーノというのは多様で面白いね。
焦がし焼きにした海老とホワイトアスパラガスのリゾット。
メイン料理に合わせるために、わざわざNYから取り寄せたという赤ワイン。
シーロ・パチェンティのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1990。
トスカーナのなだらかな丘とオリーブの木々の紗をかけたような景色が思い浮かぶ。
和牛のフィレ肉とホワイトアスパラガスのグリル、モリーユ茸のソース。
デザートのワゴンは、何度見ても揚がる。
グラスはピスタチオ。
自分は茶色い菓子が好きらしいな。
〆は、この日オープンした10階のバー・エス。
大人のための空間だ。緊張と弛緩。
サッシカイアのグラッパを。
この日うかがった話が興味深くて、珍しくよく覚えている。
皆様に御礼申し上げます。