2016/10/15

パリで自炊

いつも泊まっていた家とは違うとはいえ、今回も左岸でAirbnb宿泊。
イミグレが大行列なうえ渋滞が酷くて、花を買う時間が取れないでいたら、着いた当日に友達が花束を届けてくれたのでした。
ありがたや。

すぐ近くのボンマルシェでフォーフィレとジロールと紫人参を買って簡単に調理。

色々な茸が並んでいたが、セップなどはまだフランス産ではない。
珍しくて買ってみた紫人参をバターソテーにしたら、土の香りとほの苦さ、しっかりとした甘さが同居していた。

毎回思うことだけど、牛肉はプロに焼いてもらって食べるに限る。


今回の宿はIHで、慣れるまでに時間がかかった。
バスタブとTVと全身鏡があった点はこの家のほうが良い。
管理がエージェントなので、退室時間に融通が利かないのが不便ではあった。

Airbnbの物件は色々で、選ぶ時に自分の譲れない点をはっきりさせておいたほうが失敗は少ないと思う。
私の場合はキッチンの設備が充実していることと家具がクラシックであることが重要。

普段はあまりクリームを好まないが、フランスのは風味が濃くて、喜んで買ってしまう。
今回はリムーザンのもの。
料理用と書かれたものは固形というか、かなりしっかりしている様子だったので、ホイップ用にしてみた。

朝は卵にクリームを入れて、オムレツ。
フランスのイチヂクはイタリアと同じで、ぎゅっと詰まっている。

前回のパリ出張時に買って残っていたのを持ってきたモロカンミックススパイスを塗して焼いた仔羊、赤い皮のジャガイモのソテー、チコリのサラダ、ポワラーヌの田舎パン。

部屋での作業が多いので、前半は家で酒も飲まずにひたすら自炊していた。

マルシェ・サンジェルマンで買った作って数日というレアレアフレッシュなシェーブルとか。
持ち帰れないものを堪能する。

スーパーで100%のフルーツジュースが充実しているのも嬉しい。
硬くて食べ進まなかったチーズは焼くと良い。

仔羊とズッキーニをトマトと唐辛子で煮込んで、コリアンダーライスを添えて。
ライスは借りた家の棚の中にあった粒の大きい米を頂戴した。
バターとクリームよりもオリーブオイルとトマトが馴染む体質ゆえ、ほっとする。

Airbnbで貸している家では、前に泊まった人たちが残した日持ちのする食品を使ってよいものとして置いてあったりする。

ローレン・デュボワでもチーズを買う。

このホオズキのお茶はブドウの風味があって、食中に飲むのに向いていた。
いただいたのを日本から持ってきたもの。

好物のウサギは、ヨーロッパで食べておきたい。
1羽か半分でしか売ってくれない店もあるが、切り身で買える肉屋があったので。
グリーンペッパークリームソースで。
粉がないのでトロミはつけられず。

トマトコリアンダーサラダと焼きズッキーニのマリネ。

シャンゼリゼに用事があるならばと、フローラ・ダニカでデニッシュを買う。
値段は張るが、ここのデニッシュやサーモン・フュメは美味しいのだ。

今回、自炊飯で一番のヒットは、ラスパイユ(火曜日と金曜日にも普通の市をやっている)の心優しき肉屋で買った農家直送の鶏。
プーレ・ジョーヌとは書いてなかったけど、皮が黄色で、とにかく風味が濃い。
塩胡椒で焼いただけで美味しさに震えた。

フェンネルとディルのソテーと。

同じ肉屋自家製のメルゲーズソーセージは、フレッシュシェーブルとコリアンダーとでサンドイッチに。
たまたま残っていたチーズを、匂いが同じ系統だと思って合わせたのが正解だった。

最終日、友達の家でご馳走になる予定が、トラブルにより自分の宿泊先で食事会をすることになった。
とはいえ、料理は上手な友達にお任せ。
洋梨のサラダなど色々と。
バスクで買ったという肉の旨味が濃いチョリソを持参してくれたり。

日本では手に入りにくい野菜をリクエストしたので、アーティチョークと黄色いカリフラワーを用意してくれたり。

お陰様で楽しい晩餐で出張を締めくくれたのでした。
ありがたいことです。