玄人裸足な料理上手のお宅での食事会。
まずは生の状態で味わってみてくださいと。
まだ野性味がある。
メインは鍋。
薬味がそそる台湾風。
台湾の名店、ウェイルーに習ったパイロー鍋だそう。
手間暇かけてから薄くスライスしたパイローを
自家製白菜漬け入りの出汁にしゃぶしゃぶし、野菜やキノコを巻いていただく。
牡蠣は出汁用という贅沢さ。
最初にいただいたスープはこの白菜投入前のパイローの茹で汁。
変化を楽しませるというエンターテイメントまであるとは。
生豚ではなく、すでに余分な脂が落とされたパイロー。
酸味が引き出された白菜漬けの熟成した旨みを合わさって、箸を置かせない。
つけだれがまた秀逸で、白いのは生カシューナッツペースト。
胡麻とは違う香ばしさと甘さ。
インド料理に着想を得たとか。
この鍋、毎冬食べたいです。
サラダのドレッシングにもカシューナッツペースト。
タイで買ったタイプラーを持ってきてみたら、他の方の持ち込みの台湾手延べビーフンの味付けに使われて登場。
魚の醗酵の旨みが程よく活かされていて、ゲーンタイプラーより好き。
しばらく、ふとこれを食べたくて仕方がなくなるフラッシュバックに悩まされた。
ワインに精通した方々のお陰様で、呑みも楽しい。
藤巻さんのワインは開けた後、しばらくしてから噴火するように泡立つのが面白い。
ドメーヌ・デュ・ジョガレのサン・ジュリアン 2010。
トム・ジョブルックのメイキング・スペース 2015。
ペトラのクエルチェゴッベ 2010まで!
訪れたことのない異国のチョコレートと、
あらゆる旨みが溶け込んだ出汁のお茶割り。
いやはや。